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第10回 まとめ ~戦略的ウェブサイトの構築と解析~

【登場人物】

IT営業アシスタント1年目。好奇心旺盛で何事も挑戦していきたい。上司にネットでの製品PRを命じられ、ウェブサイトを作ることになった。ただ、でき上がったサイトをどう運営していけばいいかわからず悩んでいる。

元SE。今はアクセス解析ツールの営業。
Webマーケティングについてお客様に日々説明をしている。

アクセス解析の技術者。
アクセス解析の重鎮、生き字引、サポートの鬼。
アクセス解析でわからないことがあれば何なりと。


「アクセス解析を始めよう」のこれまでの内容はどうでしたか?

そうですね。初心者の私でも分かり易く説明頂いて、ありがとうございました。さらなる「アクセス解析」を進める上で、留意事項等はありますか?

はい、最初に認識して頂くべき事項だったかもしれませんが、今後のモバイルファーストの戦略的ウェブサイトの構築と解析について、進め方や方針などに触れておきましょう。

「モバイルファースト」とは、具体的にどのようなものでしょうか?

モバイルファーストとは、スマートフォン、タブレットなど、PC以外のデバイスからのアクセスに対して最適なコンテンツの表示を提供することだよ。
具体的には、画面サイズに合わせたレイアウトや操作性の向上を図ることで、ユーザーがストレスなく情報を得られるようになる。
現在、多くのユーザーがモバイルデバイスを主に使用しているため、モバイルファーストのアプローチはユーザー満足度を高め、結果的にサイトの評価やアクセス数の増加にもつながっていくことになるよ。

なるほど、モバイルファーストのアプローチが重要な理由がよくわかりました。それでは、このアプローチを活用して企業のウェブサイトを顧客の満足、さらに事業の成果に結びつけるには、どのように進めればよいのか教えてください。

ウェブサイトを事業の成果につなげるためには、よく言われる3つの指標が重要です。
・KGI(Key Goal Indicator):重要目標達成指標
・KSF(Key Success Factor):重要成功要因
・KPI(Key Performance Indicator):重要業績評価指標

KGIは、事業の目標(認知や売上)を達成するために必要な指標で具体的な数値目標です。多くの場合は何らかの金額で設定するとわかりやすいのですが、ウェブサイトの目的やビジネスモデルによっては異なる指標となることもあり得ます。

KPIはKGIを達成するために必要な指標です。KGIを実現するために必要な値を設定することになります。
例えばウェブサイトの改善を行うときに、改善の目標として直帰率の低減や検索からの訪問を増やすといったことを考えると思います。

KSFは上記指標を達成するために必要となる要素や施策です。
CSF(Critical Success Factor)とも言います。

図式化すると以下になります。

具体例としては以下になります。

設定する順番はどうすればよいでしょうか。

KGI→KSF→KPIの順番がよいでしょう。KGIからブレイクダウンすることでより達成させやすい指標や要素を決定しやすくなります。

しかし、何より大切なことは、そのウェブサイトを事業の中のどのような立ち位置とするかという「戦略」です。
ウェブサイトの改善方針はあくまで「戦略」に沿ったものでなければ意味がありません。施策の効果(KPI)をアクセス解析ツールで測定し、次の施策につないでいきます。
アクセス解析ツールで現状の調査をおこない、デバイス別のアクセス傾向を把握すれば、次にどのような施策をおこなって顧客満足度を向上させるべきかの方針が建てられます。

KSFの見直しをおこなうことでKGI達成を目指していけばよいでしょうか。

はい、頑張ってください。


ありがとうございました。今後とも何卒よろしくお願いいたします!


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