ライブでは魅せる要素が超重要

レコーディングした音源は、手間暇かけてこだわって録音していますし、聴いてもらうのには一番いい「音」です。
部屋でも外でも聴く場所を選びませんしね。
ところがライブというのはやっぱり「生」であることが最大の魅力で、その時の感動や興奮は二度と味わえないものです。

だからこそステージに立つ側、つまり演者として重要なのは、歌うことや演奏することはもちろんですが、パフォーマンスとして魅せるということ。
これができるかできないかで、印象は大きく変わります。

ロック系のミュージシャンはアクションも派手ですが、ジャズ系はどちらかというと魅せるというより聴かせるという姿勢です。
で、以前仲間がバンドを組む際に、あえてロック系のミュージシャンとジャズ系のミュージシャンを混ぜたところ、個性の違いがはっきり出て面白いと言っていました。

その違いというのは、ジャズ系ミュージシャンはアドリブを得意としていて技術はあるのだけど魅せるという意識はあまりない。
ロック系ミュージシャンはどちらかというとノリや勢い重視で、しかもアクションが派手。
ジャンルによってミュージシャンの音楽に対する姿勢が違うというのは面白いですが、これは僕自身もライブやレコーディングで感じていたことでした。
クラシック、ジャズ、ロックなど、その出自というか、どのジャンルが土台になっているかでも、ミュージシャンの個性の違いが出ますね。

ネット上には世界中のパフォーマーの動画がアップされていますから、参考になるものはいくらでも観ることができます。
メイクや衣装はもちろんのこと、身のこなしや姿勢、MCやちょっとした演出で印象は大きく変わります。
料理でいうと食器の選定や盛り付けみたいなことでしょうか。

ポップスは目で楽しむ要素がとても重要で、特にダンス系はパフォーマンス重視ですが、やはり音楽も娯楽の一つだという感覚で、そのための演出や構成は普段からアンテナを張って、いろんな要素を取り入れていきたいものです。



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