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親の過干渉による弊害

友人と親の過干渉の話になって、地方在住だと高校卒業後も親と同居というケースが多く、親が過干渉になりがちだという話になり、確かにそれはそうかもなと納得。

高校卒業して上京することを決めていた自分は、高校生の頃から家を出たくて出たくて仕方がありませんでした。親と仲が悪いとか居心地が悪いというのはなかったですけど、今思えば早く自立したかったんでしょうね。

上京後、二十歳の時に肺を手術することになり、実家近くの病院に入院したのですが、結果的に親を頼ってる自分が情けなくて、病院のベッドで泣いたことを覚えてますが、それくらい自立心があったんですよね。


最近実際に目にしたのは、就職を探している子供のために、求人広告を見つけた親が会社に電話して詳細を聞き、子供に伝えて面接に行くように促したり、面接に親が同伴するとか、就職してからも子供の仕事先にしょっちゅう顔を出す親とか。
これ子供と言っても全員成人してますからね。

親にとって子供が可愛いのは当たり前の話で、こういうことが悪いことだとは言いませんが、これはもう過干渉で共依存に陥ってると言わざるを得ないでしょう。

親が過干渉だと子供の感性や感覚が鈍ります。
そのため社会的に不適合なケースが出てきたり、人間関係が上手くいかなくなったりと、障害につながることもあります。言い方を変えると親が先に手を回してしまい、ある意味失敗をさせてこなかったということです。
子供が自分自身の経験とすることができなかったため、その感覚や本質を掴むことができなくなってしまったのです。


これから先は自立していることが前提の社会になっていきます。
依存を含めて自分を見失ってしまった人にとって、厳しい時代になることは間違いありません。
それと同時に子供を自立させるのは親の役目です。
逆に自立心を奪ってしまうような過干渉は、親としてやってはいけないことの代表とも言えるでしょう。

僕は自分の子供が今の会社にどういう経緯で就職したのか知らないし、会社の規模とかどこにあるのかすら知りません。
それは無関心とは違って、信頼しているし自分で決めたことなんだから、そこでしばらく自分を試したらいいんじゃないかと思っています。
何かトラブルや問題が起きた時には相談があるだろうしね。

親子の間柄は仲がいいことに越したことはありませんが、ともすると共依存に陥りやすい危険もありますが、周りから見たら仲のいい親子にしか見えないので、共依存に陥っていても自分たちで気づくことが難しいです。
家庭によって色々と事情はあると思いますが、基本的には成人したら独立したほうがいいですね。




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