ライブのMCで言ってはいけない5つのこと

ライブでの演出や構成でMCというのはかなり重要な要素です。
MCで気持ちをこちらにグッと引き寄せて曲に引き込んだり、または笑わせたりしてメリハリをつけることができます。
そうやって流れを作ることで、ライブというのはショーアップされてとても内容の濃いものになっていきます。

しかし言う必要がない、もしくは言ってはいけないこともあるので、今日はその中から代表的なものを5つピックアップして説明します。

楽屋ネタ

当日の楽屋で打ち合わせしたり準備をしていてこんなことがありました〜的な話はしなくていいです。
ステージと楽屋は出演者にとっては密接な関係にありますが、観客には関係ないことです。
一流の飲食店で客から厨房が見えるようなお店はありません。
ディズニーランドでもバックヤードは絶対見せないし、その存在さえも感じさせません。
つまり裏側を意識させるようなことは言う必要はありません。


次回のライブ告知

先のスケジュールを、MCで言うことがパターン化してるアーティストが多いのですが、ライブの内容が良ければその場でネットで調べたりチラシを持ち帰ったりして調べますから、わざわざMCで言わなくていいです。
人生初のワンマンライブが決まったとか、トピックス的なことはあってもいいと思いますが、ダラダラと何箇所かのライブの告知は間延びするだけなので、限られたライブの時間をそんなことに使うなら、少しでも他の曲を聴いてもらうなりしたほうがいいでしょう。

言い訳  

「練習不足で〜」とか「新曲なのでできたばっかりで〜」とか、言い訳は一切言わないこと。
これはステージに立つ人間としては絶対言ってはいけないことです。
わざわざチケット買って観に来てくれてるファンや観客に対して「準備不足です」という言い訳は失礼極まりないです。
自分の結婚式で、パーティー会場が「準備が間に合わなくて料理が美味しくないかもしれません」って言われたら、ふざけんなバカヤロー!ですよね?
金を返せって言うでしょうきっと。
それと同じことをやってるってことです。

衣装のことに触れる

「今日の衣装はどうですか〜?」とか「クリスマスに合わせてこんな衣装にしてみました〜」とか、余計なことは言わなくていいです。
見ればわかりますから。
発表会じゃないんですから衣装も含めての演出です。
ステージでは自分が作り上げた世界に引き込むことが仕事ですから、現実に引き戻すようなことは禁句です。


反応を確かめない

「盛り上がってますか~」とか「楽しんでますか〜」とか聞きたくなる気持ちもわからないではないですが、盛り上げたり楽しませたりするのはあなたの役割であって、それを確認する必要はありません。
「盛り上がってますか~」「イェ〜イ!」みたいなコールアンドレスポンスはかっこいいものではありませんし、ちょっと不安がよぎると客に反応を聞いて確かめたいというのは素人がやることです。


マイケル・ジャクソンが言っていましたけど、エンタテインメントとは日常を忘れさせることなんです。
つまりその世界にグッと引き込み、夢中にさせるということ。
これができたら相手は必ずあなたのファンになります。
「CD買ってくださ〜い」とか「次のライブにもきてくださ〜い」とか言わなくても、自動的にそうしてくれます。
何でCDが売れないのかとか、何でファンが増えないのかなんて悩んでいる暇があったら、ライブを充実させることです。
歌や演奏はもちろんですが、演出や構成について考えましょう。
そのために研究したり勉強したりして、自分に投資をしましょう。

一流のアーティストのライブやコンサートに行って、始まりから終わりまでそういう視点でじっくり観賞してください。
オープニングやSE(サウンドエフェクト)の使い方や照明、MCの流れや曲に入るきっかけなどなど、全てにおいて参考になるはずです。
そして「これはいい!」と思ったことを盗めばいいんです。
これを繰り返していけば、必ずショーアップしたライブができるようになります。
演出や構成も他人任せにせず自分が責任者であってください。









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