コードが少ないなかでいいメロディーを生む

以前、カーペンターズのジャンバラヤを紹介したことがありますが、この曲は2コードでできています。
コードがたった2つしかないのに、完成度の高い名曲です。

まぁこれは特殊な例としても、コードの数が少ないなかでメロディーを作ることは、ぜひチャレンジして欲しいことのひとつです。
めっちゃいいトレーニングになることは間違いないからです。

オシャレでかっこいいコード進行に触発されて、いい感じのメロディーが生まれることはありますが、コード進行のカッコよさに頼るより、シンプルなコード進行の中でメロディーを展開させる技を身につけたほうが、のちに役立つこととなります。
順序としてはそちらを優先したほうがいいってことです。

高校一年生の時にNSPに出会い、叙情的な歌詞の世界観や、シンプルなコード進行の中での印象的なメロディーラインなど、とても影響を受けました。
音楽の仕事をするようになったおかげで、ボーカルの天野滋さんとは何度か食事をさせてもらいましたが、とても純粋で温かい方でした。
52歳で亡くなってしまいましたが、残された作品はいまでも多くの人の心の支えになっています。

「夕暮れ時はさびしそう」はNSPにとって出世作と言っていいほど大ヒットした曲です。コードが4つしかないので、当時ギターを始めたばかりの僕にとっては、とてもいい練習曲だったんですよね(笑)

アレンジの段階で、コードもオシャレにしたり味わいを変えたりもできますが、シンプルだからこそ伝わることってあります。
使用しているコードが少ないから素人っぽいということではないし、メロディーの心地よさが聴く人の心に響きます。
シンプルなコード進行で、いかに素晴らしいメロディーを生むかという原点を、忘れないようにしたいものです。



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