マス(大衆)に向かってやる必要なし


今まではマスメディアを通じて一般大衆に情報を提供する、発信するというやり方だったので、それに習って一般大衆にどうやって訴えかけるかということに力を注いでいる人も多いと思います。
しかしすでにその方法論も力を失ってしまいました。

というのは、情報をマスメディアから一方的に受け取るという時代が終わったからです。
もうみなさんもそうだと思いますが、必要な情報は自分から探しますよね?

音楽で言うと、今までは「売れる」ということはみんなが知っているということでした。
誰もが知っていることが売れたことの証だったのですが、今は、あるアーティストのことを好きな人は知っているけど、興味のない人は全く知らないという現象が起きています。

現在すでに全国的に名前が知れているアーティストはいいのですが、これから活動の場を広げていこうとするのなら、マスに向かって一生懸命プロモーションしても空振りをする可能性が非常に大きいです。

一般的なところでも、あるコミュニティーにはたくさん人が集まって、情報交換もなされていて、関わっている人は多いに楽しんでいます。
しかし、そのことに興味のない人は、そのコミュニティーを知ったとしても関わろうと思わないし、そもそも知ることがないというか縁ができないのです。

だからこちらから情報を発信して見つけてもらう必要があります。
ネットには便利なツールがたくさんありますから、それを駆使すれば大概のことはできますね。
自分から発信するというのは、自分がここにいるのだということを知らせるために、狼煙を上げるようなものだと考えてください。

そのためにはアイデアも必要だし、何よりもその人の個性が光ってないと目立ちません。
人と同じことをするように強要されるような教育を受けてきましたから、なかなか発想が切り替わらないかもしれませんが、世の中は変わってしまったのだということを、まず知ってください。

一般大衆、つまり不特定多数の人にアピールすることは、実りがないし骨が折れるだけです。
自分もしくは自分の作品にバイブレーションが合う人を見つけるためにはどうするのかということを考えて行動すればいいのです。

凄い!とか面白い!と思ってくれた人は、勝手に拡散してくれます。
こんなに凄いものを見つけた!こんなに面白いものを発見した!という感情は、人に言いたくなるものなんです。
それが昔からある「口コミ」と言われるようなものですが、ネットで広がる馬力は桁違いだし、スピードも違います。

いつも書いていますが、今までに経験したことがないくらいのスピードで世の中が変化しています。
その変化についていくというよりは、それを知っていれば自ずとやり方が見えてくるので、昔のやり方から早く切り替えることです。




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