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本音じゃないと伝わらない

このブログを書くときには本当に自分が感じていることを綴っています。
同じように、人と話すときも本当に思っていることを話すようにしています。「本音と建前」という言葉がありますが、「建前」が通用しなくなったからです。

日本人は本音を言わない文化なので、微妙なニュアンスの言葉が多いです。
特に僕が育った京都では、「お茶漬けでもどうですか?」はそろそろ帰ってほしいという意味だとか、話を締めたいときには「いい時計してますね」と時間が経っていることを知らせるとか、家から聞こえてくるピアノがうるさいときには「お子さんピアノお上手ですね」と遠回しに言う風習があると言われています。これは意地が悪くてそうなったのではなくて、気遣いだったり察してくださいねという、思いやりからくる言葉です。

上京したしたばかりの頃、当時の彼女の家で彼女の母親に「コーヒーと紅茶とどっちがいい?」と聞かれ、「どちらでもいいです」と答えてハッキリしない人だと怒られました。
これはそちらの都合で決めてもらっていいですよという意味での「どちらでもいいです」だったのですが、わりと意思表示がハッキリしている関東ではそんなことが通用するわけがなかったのです(笑)

長い歴史の中でいろんなコミュニケーションの取り方がありましたが、これからは「本音」であるかどうかが肝になります。
ただしその本音のベースが思いやりや相手を気遣う心なのかどうかが大きなポイントです。根底に「愛」があるかどうかですね。

今までは波動が荒い世の中でしたが、どんどん細かくなってきていることで、大雑把なやり方や雑な言い方が通用しなくなってきました。
受け取る側も、まぁこんなもんだろうと妥協してる部分もありましたが、もうそういう小さいことでも見逃せないというか、もう「嫌」なことには我慢できないのです。

今までなら本音かどうかわからなくても、まぁいいか〜で済ますことができたことも、うわべで言ってるな〜とか、なんか薄っぺらいな〜という印象を与えてしまうと、信用すら失います。

やりたくないことは断るとか、受けたくない仕事は遠慮するとか、意思表示をハッキリする必要があって、もちろん言い方には気を使わなければなりませんが、NO!が言えるのは大事なことです。
それによって相手が離れていくとしたら、それは縁がなかったのです。
無理につながっておく人間関係ではないということ。

今日から12月ですね。
忘年会やパーティーの季節ですが、たとえ会社の忘年会でも行きたくないなら断りましょう。参加するしないは個人の自由ですからね。
これからは組織よりも「個」を優先することが当たり前の世の中になりますので、それはわがままなことではないし、子供っぽいわけでもありません。
本音で生きていくことに慣れるためにも、意思表示をしっかりする時がきているのです。

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