何が大事なことなのかを改めて思い知らされたライブ


先日、あるJAZZのライブを観てきました。
レストランに簡単なPAシステムが設置してあるお店で、ボーカルもピアノもノンエフェクト、ベースはアンプで鳴らすというスタイルで、しかもPAのオペレーターはいないので、正直バランスも悪いのですが、そんなことを感じさせないエネルギーがありました。

ボーカルはかなり高齢な女性でしたが、年齢を感じさせない力強さで、歌も表情も素晴らしかったし、ミュージシャンも上手いのはもちろんのこと、ボーカルを常に意識しながら呼吸を合わせるようなプレイが素敵でした。

ベースのピッチが低いな〜と思っていたら、演奏中にもかかわらず、開放弦になったらすぐに右手でペグに触れて修正してましたが、これも当たり前と言えばそうですが、耳がよくなければできる芸当ではありません。


仕事柄、生演奏を聴く時にもあれこれと気になってしまうのですが、初めて観たトリオなのに十分楽しめました。
これぞライブ!って感じでね。

かなりの本数をこなしているはずなのに、妙にこなれてしまっている感はなく、むしろ新鮮さを感じさせるステージなんです。
言葉で言わなくても、歌や音楽が大好きでJAZZを愛していることは伝わってくるし、一回一回のステージを大事にしていることにめっちゃ好感を持てました。

こういうお店でやるライブは、ともすると箱バンドの演奏のようにBGMとして演奏してしまうようになりがちですが、久しぶりに凛とした「プロフェッショナル」の演奏が聴けて嬉しかったです。

長く続けていると同じ曲を演奏することに飽きもくるし、こなれてくることでステージもパターン化していきますが、ここをどうやって乗り越えていくかどうかは人間性の部分になってくる気がします。
行列ができる飲食店の味が落ちたり接客が横柄になるのも同じことですね。

お金儲けのためにやっているのだとしたら、長くやることも人気が出て忙しくなることも苦痛になってきます。
心から音楽が好きなミュージシャンは手を抜かないし、提供する商品を愛している飲食店はいつでも最高の食事を提供してくれます。

知り合いが誘ってくれたライブではありましたが、とても大事であり基本的なことを改めて確認することができたし、心が引き締まる思いがしました。


小山のブログ  https://ameblo.jp/canbe888

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