たくさんの出会いと別れが彩りを添えてくれる
できればもう一度会いたいなぁって思う人っていますよね?
それはもう亡くなってしまった人かもしれないし、生きているのか死んでいるのか、消息がわからない人もいるだろうし、これだけSNSが普及していても、探しようのない人もいますよね。
僕自身も何人かいます。
ある時期一緒に仕事をしたことがあって、感謝しきれないくらい世話になったり、めっちゃくちゃ大きな影響を与えてくれた人とか、逆に土下座したいくらい迷惑をかけた人もね。
1983年に公開された「だいじょうぶマイ・フレンド」という映画の撮影中に、ピーター・フォンダが監督の村上龍さんに言った言葉があります。
「地球には60億を超える人間がいるけど、そのうち会えるのはごくわずかだだから、縁があって出会えた人とはできるだけ仲良くしたい。」
これには全くもって同感です。
世界中を駆け回ったとしても、60億のうちのいったい何人に会うことができるのでしょう?
そして生まれた時期がもし50年ずれていたら、出会う人たちも全く違うし、体験することも大きく変わります。
それでも今ここにいて、今の人間関係があり、今の環境がある。
そしてそれは自分自身が選んだということ。
やっぱり自分が主役で、出会う人たちは人生に彩りを添えてくれる、素晴らしい役者さんなんだと思いますね。
もし今までの記憶を全部無くして、どこかの島でたった一人で生活していたとしたら、「自分」という感覚すらないのかもしれません。
想像してみてください。
自分以外の人間に会う機会がないとしたら、「他人」が存在しないんですから。
人との出会いがあるからドラマがあり感動があるわけです。
もちろん嫌な思いをすることもあるけれども、その体験を通して「自分」を知ることになり、どんなことが起これば嬉しいのか、または嫌な思いをするのか、その時に生まれる感情によって自分を知ることができます。
だからね、今日も電車やバスで乗り合わせた人たち、立ち寄ったコンビニでレジに並んだ前の人も後ろの人も、たまたまではなくて自分が主役のドラマに登場するちょい役の人かもしれないし、もしかしたらそこからストーリーが展開して、なくてはならない人物になる可能性だってあります。
ずいぶん後になって「あの時コンビニのレジで、後ろにいた人だ!」みたいなね。
不思議なことに、同じ市内に住んでいても、一生出会わない人もいます。
それって自分にとってはこの世に存在しない人ということになります。
一度も通ったことがない道路の、一度もみたことがない家に住んでいる人の存在って、気にすることもないしね。
だから出会うことってものすごい確率なんですよ。
この時代に生まれて、60億人いる中で、それでも出会うんですから。
そういう視点で「人」を見ると、ありがたくないですか?
だから今日出会う人を大事にしてください。
初めましてもあるだろうし、毎日のように顔を合わせてる人もいるでしょうけど、もしかしたら今日が最後の日になることだってあるんですから。
だからね、何かをしてもらったから「ありがとう」ではなくて、「今ここ」にいてくれることに感謝することが、「縁がある人を大事にする」ことだと思うのです。
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