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昨日、天体同士が形成する角度=アスペクトについてお伝えしました。
アスペクトにはオーブといわれる許容範囲が設けられています。
このオーブの範囲内であればぴったりの角度でなくてもアスペクトが形成されている、と解釈します。
どこまでをオーブとするかは様々な考えがあるのですが一般的に5~8度程度とされています。また太陽や月といった重要な天体が絡むアスペクトや、影響力が大きいとされるメジャーアスペクトは広めにとることが多いです。

例えば昨日の上弦の月=月と太陽が90度(スクエア)ぴったりの角度になる時間は埼玉県だと午後3時47分です。このスクエアは月かに座19度、太陽おひつじ座19度で起こります。上記のオーブを8度で考慮すると4月8日の午後10時16分、月かに座10度、太陽おひつじ座18度の時から4月10日午前9時16分、月かに座28度、太陽おひつじ座20度の時まで月と太陽はスクエアを形成している、と考えます。

またアスペクトとは本来サイン同士の関係で成り立っています。
上記の昨日の上弦の月の場合だと太陽はおひつじ座。そこから3つ離れたかに座に月があります。1つのサインは30度なので30度×3サイン=90度となります。

天体同士の角度ではアスペクトは形成しているけれど、サイン同士の関係はそのアスペクトではない、ということも生じます。
例えば次の満月は4月17日午前3時54分にてんびん座26度で起こります。満月は月と太陽が180度(オポジション)の配置です。満月の瞬間、ぴったりの角度の時は太陽はおひつじ座26度。サイン同士の関係でも180度です。しかしぴったりの満月を過ぎて午前11時を回ると月はさそり座1度、太陽はおひつじ座27度となり、天体同士の角度ではオーブ圏内のオポジションだけれどサイン同士の関係はオポジションではなくなります。アスペクトの基本はサイン同士の関係なので、このような場合はアスペクトとしての影響力は弱い、と考えます。

私の出生ホロスコープでは火星がおうし座9度、金星がさそり座1度にあります。火星と金星の組み合わせなので度数だけでみるとアスペクトを形成しているかどうか、微妙なところです。しかしサイン同士の関係だと向かい側、180度のオポジション関係といえるので、火星と金星のオポジションとして読むことができます。

そうなると度数がかなり離れていてもサイン同士の関係があればアスペクトを組んでいるといえるのかという問題も生じますが、その辺は臨機応変に捉えて良いのでは、と思います。本人にそれぞれの天体のエネルギーがブレンドされている実感があるか、もしくは天体のエネルギーを組み合わせて使えているか確認してみるといいです。また意識して使っていくこともできます。私の場合、金星に火星のエネルギーを流れ込ませるよう意識して好きなことに打ち込むとか積極的に愛情表現をしていく、というふうに使うこともできます。

細かいルールに縛られず、いいとこ取りで活用して星を楽しみ、人生に生かせるといいですね。