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【エッセイ】ヒーローインタビュー

「どんな気持ちでバッターボックスに入りましたか?」


インタビューはスポーツにとって付き物だが、その中でもヒーローインタビューは花形だと思う。インタビューは負けてしまった時や、良い結果が出なかったときにも行われるが、ヒーローインタビューはチームが試合に勝った上、その中でも一番活躍した人にのみ与えられる特権である。つまりその試合における天下を取ったといってもいいくらいだ。

そんなヒーローインタビューに対して僕は言いたいことがある

それは...


もっとさらけ出してくれ!!!


ということだ。

例えば、

「どんな気持ちでバッターボックスに入りましたか?」に対してよくある回答としては

「なかなかヒットがでずチームに迷惑をかけていたので絶対に打ってやろうと思いました」

もちろんこれは本心だと思う。チームのためになんとか打ちたい。その気持ちは大切だ。ただよく考えればこれは当たり前のことであると思う。チームスポーツをしている以上チームの勝利のために尽力することは当たり前であり、ファンからしても予想通りの回答だと思う。

やはりファンとしては、選手の本心がもっと聞きたい。ヒーローインタビューも含めて我々を楽しませてほしい。せきららにさらけ出してほしいという思いがある。

例えば

「いやー、最近ヒット全然打ててなくてやばいなー思ってて、監督の方見たらどう見ても呆れてて、これ打たな明日スタメン外れるなと思ったんで必死になって打ちました」

こんな回答をしてくれる選手がいたら僕はいっきにファンになるし、恐らくスポーツニュースも特集コーナーを組むと思う。

つまり、もっと調子に乗っていいと思う。ヒーローなのだから。これが負けてしまった試合だとそうはいかない。ファンも必死に応援している中で、「相手のピッチャー今日調子良すぎでしょ、3打席目からはもう無理や思ってました」などと言ってしまうと、スポーツマンシップがどうやらで一気にバッシングを食らってしまうはずだ。

一方でヒーローインタビューで「相手のピッチャー今日調子良すぎでしょ、もう今日は打てんと思って、やけくそで振ったらなんかホームランなりました!!!」なんて言うと、一部からは批判の声はあがるかもしれないが、人間味があって面白いなぁと思うファンも少なくないと思う。


なので僕は一つ提案したい。

ヒーローインタビューの代打だ。

スポーツ選手とはいえど、チームの中には1人や2人は芸人のようなセンスを持った選手はいると思う。その選手がその日のヒーローの代わりにインタビューを受ける。試合中に”こいつ今日ヒーローっぽいな”という選手に対して事前にインタビューを行い、それらにユーモアを付け足しアレンジして、試合後のヒーローインタビューで披露するという、これは我ながら画期的なアイデアであると思う。

スポーツをより盛り上げていくため、どうか各スポーツ関係のお偉い様方ご検討のほどよろしくお願いいたします。



20年後には

阪神タイガース ドラフト希望選手 ユーモア枠

井森泰明君 横浜高校


なんてことになっていたらいいのにな。




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