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眼鏡は顔の一部じゃない

中学生になると
私の眼はどんどん悪くなっていった

両親に買って貰った高い眼鏡も
度数がすぐに合わなくなった

でも高いのが分かっていたから
「見えにくい」と、素直には言い出し難くて

高校に上がってからようやく病院で検査をしたら角膜に異常があると分かった

これから先もどんどん眼は悪くなるって、
角膜の移植手術をしても完全に治るかは分からなくて、また再発してしまう人も多い

そんな病気だよって先生に説明されて

ああ、
大好きな映画の新作はもう観られなくなるのかと、
ハンターハンターの続きも、
綺麗な景色も
愛する人の顔も

いつか観られなくなってしまう日が来るんだなって、
おもしれー人生じゃん自分って、

見られる限り色んなもの見てやるんだって、
世界のあらゆるものを余すとこなく絶対に見てやるって、

何故か熱い気持ちになったなぁ…

そんなことも、少し思い出す。
『silent』を見ている私。

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