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SDGsウォッシュってなんだ?

SDGsウォッシュ(wash)とはグリーンウォッシュからきてエコなイメージを思わせる「SDGs」と、ごまかしや上辺だけという意味の「ホワイトウォッシュ」を組み合わせた造語です。その流れはグリーンウォッシュからきました。グリーンウォッシュの定義は以下の通りです。

①実態がないのに環境に配慮しているように見せかける
②実態以上に環境に配慮しているように見せかける
③不都合な事実を伝えず、良い情報のみを伝達している

*SDGsコミュニケーションガイド(電通)より


つまり、実態は環境に伴わない、うわべと取り繕っている企業あたかも
エコですとうたっている企業のことを言います。特に最近大手企業の不正のニュースが後を絶ちませんが、不正や真実と違う実態はすぐにばれてしまう世の中なので、もう知りませんでした、ごめんなさいでは済まされない状況なのですね。

例えば、天然素材のコットンを!実態の製造過程では一酸化炭素を出す製造ラインや原料製造に児童労働とともなったり、科学薬品メーカーでは工場から廃棄物を垂れ流しにしているとかサプライチェーンが多様にわたるために、気が付いていない企業もあるようです。

◎企業が陥りがちな点
ビジネスの本業ではないところで、慈善事業をやっていますよ。が意外と多い。本業とは別のところでいいことやっていても意味がない経営の在り方そのものを変えていくとりくみなので本業以外での良いことをアピールしても意味がない目指すところはSDGsの取り組みをしながらビジネスをする。設けられる仕組み利益を生む仕組みを考えないと単なる慈善事業になってしまいます。
◎本当の意味のSDGs企業になるには
一言でいうと、「本業でSDGsの取り組みをして利益を出すこと」に尽きるわけです。社会価値と経済価値の両立を図る。経済活動は常に改善することなので、努力を重ねて改善をしていくことは経営努力の不可欠なこと。当たり前な変化の一つとして捉えると逆に企業の在り方がやりやすくなります。

◎SDGsに取り組むことは決して複雑なことではない。
企業は常に変化を繰り返して成長していくわけですからその変化の都度、その事業は持続可能なビジネスなのかを目指すことでシンプルな経営を目指すことができるとも言えます。

◎SDGsウォッシュを続けるとどうなるか
実態と伴っていない事業をつづけると世間からは裏切ら得た企業として思われてしまいます。エシカル消費は不買運動や他社への乗り換えなどの消費が生まれる可能性があります。全ては公開されてしまう時代だからこそ、正直な経営が求めらていいます。

◎SDGsの認証団体にも注意
SDGsを認定する団体や承認マークなども増えていますが
承認やロゴマークの付与を目的とするビジネスも出てきているので注意が必要です。つまり怪しい認証団体マークは無駄な費用になってしまいます。
自社の事業活動について不適切な承認団体の認定マークなどを見極めることも注意が必要ですね。

◎広報部や宣伝部だけで済む話ではない。
大企業にありがちな実態として、SDGsを広報部に任せている企業がありますがそれでは事故になる可能性があります。担当者は、そのことに一生懸命、できるだけよく見せたいという思いから、実態事業に伴わない広報や宣伝をするとバッシングになってしまうからです。ですので、任せた担当部署と経営側で密接な対話と方針が必要です。

◎やってはいけない事例
「企業の植林活動のPR」「社員の社会貢献やボランティア活動のPR」などは典型で、本業に伴わない活動だけと取り上げて、をあたかも全社で社会貢献していることをPRすることはSDGsウォッシュの典型となってしまいます。
会社全体としての取り組みであることが重要です。

◎トップの高い意識が必要
一つの事業部に任せてあとはフィナンソロピーみたいにやっといてね。では許されませんのでつねに「常識で判断する」ことが重要で、根拠のないことは絶対に言わないことがポイントです。エコな活動をしている場合、そのエコ活動がなんなのか?本業とどう関係しているのか?
にぶれない行動がないと、いけません。植林やっていて、本業のサプライチェーンで環境によくない仕組みを取り入れていては意味がない。


◎できていない状況を正直に言うことも重要
何事もやっているふりをするのは簡単ですが、SDGsな経営には時間と労力がかかります。ですので、その本業でまだできていないことを把握することと、その未達成な部分を改善してると正直にいう事が重要なのです。しらないことは調べてみましょう、何が足りないか、そのための改善はどうすべきかを経営自信が知ることです。

◎ドラッガーの著書「マネジメント」から学ぶSDGs
ドラッガーの有名な言葉で「知りながら害をなすな」がありますね、
大企業が数十年にわたって不正な取引や販売を繰り返していたことが
最近になって報告されたニュースが入りましたが、言語道断ですね。
知りながら害をなすな。は隠し事が一切できないソーシャル社会において
原点となる姿勢ではないかと思います。「知りながらやらない」ことが重要です。


◎オーセンティックビジネスマインド
アメリカではポスターのモデルにレタッチ(修正)をいれずに
正直なありのままの姿を表現した企業の評価が高まっています。
表現も実態もつねにオーセンティック(正直)であることが
SDGs経営ではマストであるんですね。

◎消費者がSDGs企業をみきわめる方法
ウォッシュかどうか知るためには、まず自分で調べることが重要です。
ちゃんとした機関が認めた認証されているかどうか?
つねに個々が調べて、その企業を信頼して捉えることも
重要です。我々一人一人がメジャーなファクターであるのですから

◎持続可能な社会のメインアクター
それは努力する企業と、それを見極める我々個人の努力が
共に共存することがメインアクターとなっていく時代なのでしょうね。
あなたの勤める会社や経営する会社はSDGsウォッシュになっていませんか?
もう一度自社のホームページを見てみてください。知ること、調べること、行動することの努力が一番重要なアクションですね。

おしまい。
テラ

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