2005年以降、世界の約40カ国にデジタルインフラを輸出した中国が、アクセス可能な人数
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記事の要約
近年、セネガルの首都ダカールでは、中国製の監視カメラが頻繁に目につくようになりました。この状況は、中国が地域のデジタルインフラの構築を支援した結果です。西側諸国では警戒感が強まっていますが、地元の市民は治安が改善したことを歓迎しています。一方、欧米の先進国でも、AIやデータ分析が政府による監視や管理に使用され、国民の反発を招いている例もあります。特にオランダとシンガポールの事例は、個人情報の取り扱いとその影響について、新たな視点を提供しています。今後、デジタルリテラシーの格差と個人情報の取り扱いについて、適切な対策が求められるでしょう。
全体主義の技術、監視社会の現実
はじめに、セネガルでの中国製の監視カメラの現況をみてみましょう。治安の良い街として知られるセネガルの首都ダカールに、中国製の監視カメラが次々と設置され、地元市民の動向を監視しています。
セネガル政府は約200億円を投じてデジタルインフラを整え、カメラが集めるデータは華為技術(ファーウェイ)とともに整備したデータセンターで分析しています。
ダカールでは、地元市民が日常を楽しむ一方で、国家による監視が行われているという現実。オーウェルの「一九八四年」が描いた監視社会は、現代のデジタル技術を通じて現実となりつつあるのです。
先進国におけるデジタル監視の闇
先進国で起きているデジタル監視の事例も取り上げられています。そうです、一度冷静に、考えてみましょう。カメラなどの画像データもさることながら、ネット上で交わされるデータの方がよっぽど想定外の利用のされ方をすることもあると私は考えています。
例えばオランダでは、政府がAIを使って児童手当の不正受給を検知しようと試みましたが、それが人種差別的なプロファイリングにつながり、国民の反発を招いたという事例が紹介されています。
さらにシンガポールでは、政府が新型コロナウイルス対策の接触確認アプリのデータを殺人事件の捜査に転用していました。これらの事例から、デジタル技術が監視や管理に使われ、それが公平性やプライバシーの問題を引き起こす可能性があることが見て取れます。
デジタルリテラシーと個人情報保護への課題
こうした状況の中で、一人ひとり生活者にとって必要なものは何なのでしょうか。それは、高度化するデジタル技術に対応するための「デジタルリテラシー」です。そしてそれは、国レベルだけでなく、個々のビジネスマンも考えるべき課題だと思います。
現代社会では、オンライン上でのやり取りが増え、個人情報がさまざまな形で流通しています。そのため、自分の情報がどのように利用されているのか、常に意識し、管理することが求められています。
さまざまな事例に触れ、私たちはどう行動すべきかを考え、デジタルリテラシーを向上させ、自分自身と社会全体の情報流通と保護に貢献する必要があると思います。
今日の問い
自社で扱う個人情報に対するセキュリティ対策は十分ですか?
あなた自身のデジタルリテラシーは向上していますか?具体的にどのような学習や行動を取っていますか?
デジタル監視とプライバシー保護の間で、ビジネスとしてどのようなバランスを取るべきだと考えますか?
今日も、最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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