本とわたしと、本が読めなくなった私。①
24歳のとき。本が読めなくなった。
本とわたし物心ついたころから本を読んでいた。幼稚園のときには、年の離れた姉に「わたしも栞がついた本が読みたい!」と駄々をこねた。絵本じゃなくて分厚い本にあこがれた。栞をはさんで休憩するくらいの本が読みたかった。
今考えると「よく見つけたな、姉よ」と思うけれど。絵本よりは分厚くて、紐の栞がついた『おおきなおおきなおいも』という本を見つけてくれた。姉のことがもっと大好きになった。皆とおそろい!と喜んだ。
小学校では毎日図書室に行き、本を借