紙とエクセルからの脱却!? 福祉事業所の社内DX化のススメ~サスケWorksのAI自動作成機能を使ってアプリを作ってみる~
こんにちは、グルホネットの中の人の祖父江です。
2022年2月に障害福祉事業所(就労支援事業所)に入社し、今はポータルサイトのコラム作成を担当しています。
Webポータルサイト『障がい者グループホーム検索サイト グルホネット』の裏側で縁の下の力持ちとして活躍してくれているサスケWorksの活用事例紹介も第5弾となりました。
今回は、昨年11月にリリースされたサスケWorksの標準機能『AI自動作成機能』を使って、アプリ作成をしつつ、実際に作ってみてAIが作れるところと手作業で調整が必要な箇所について解説してみたいと思います。
サスケWorksのアプリを作る手順はとても簡単なんですが、さらに楽に作れるようになった『AI自動作成機能』を活用してみましょう!
『AI自動作成機能』を使うと、どこまで自動でアプリを作ってくれるの?
ズバリ、①アプリ名 ②アプリの概要 ③項目名 ④項目パーツを指定すると自動でつくってくれます。項目パーツの細かい詳細設定は現時点ではうまく反映されないようなので、アプリ作成後に手作業で調整しましょう。
この項目名を決めることと、どのパーツが適しているかを一つ一つ選んで登録していく作業って地味に面倒でした。並びの変更や細かい設定は後から修正ができますので、まずは今あるデータや帳票類の項目だけでもリストアップして登録してみましょう。
どんな魔法のような機能でも、できることとできないことがあります。まずは、少ない項目でも良いので、いろいろなパターンで試してみましょう!
アプリを作るときに、「どんな項目を設定したら良いのかがわからない」と、思う方もいるかもしれません。もし、何をどう作ったら良いか分からない方は、前回の記事でご紹介したオープンデータを”そのまま”登録できるようなアプリを作って、アプリ作成からデータのアップロードまで是非チャレンジしてみてください!
この記事の最後に、AI自動作成機能に指示したプロンプトの例もご紹介していますので是非参考にしてみてください。
オープンデータを”そのまま”インポートするためのオススメの項目パーツ設定6つ
『AI自動作成機能』で骨格となるアプリができた後は、それぞれの汎用パーツの設定を修正していきます。一つ一つレコードを登録していくようなアプリであれば、このままでも十分使えますが、今回はオープンデータのデータを”そのまま”入れるために、自動的に設定されている項目から修正した方が良い設定をピックアップして解説します。
『AI自動作成機能』で作った後の汎用パーツの設定は、選択制になっている項目は自動的に一番左側の項目が設定されています。空っぽのアプリにデータをインポートする場合、選択している設定によっては、エラーになることがあります。データをインポートをする前に、アプリの設定をエラーが出にくい設定に修正しておきましょう。
1.チェックボックス(ラジオボタン・プルダウン)
チェックボックスやラジオボタンは、うまく活用すると検索時や絞り込み条件を選択する時にとても役に立ちます。
オープンデータのような何千件もあるデータを一括でインポートする場合、地域や業態によって絞り込みしたくなると思うので、都道府県やサービス種別などをチェックボックスやラジオボタンに設定しておくと良いと思います。
ここで、空のアプリにデータをインポートする場合は、選択項目の追加を必ず、「許可する」にしておきましょう。
こうすることで、インポート時に都道府県名やサービス種別などを自動的に選択項目として登録してくれます。
2.重複登録
殆どの項目パーツは、それぞれのレコードを重複登録できるかできないかを選ぶことができます。
アプリ登録時の設定は、「重複登録を禁止しない」にチェックが入っていますが、オープンデータのようなデータは必ずと言って良いほど、そのデータの中では絶対に被らない項目が存在します。この項目を見つけ出して、「重複を禁止する」に設定を変更しましょう。
もし、重複しないはずのデータがオープンデータの元データに含まれていた場合は、システム的なバグかもしれないのであまり深く考えずに、行ごと削除するなどして入るように元データを加工しましょう。(件数にもよりますが)
こうしておくことで、新しいオープンデータが公開されたときに、同じコードで上書きしたり、削除されたコードに削除フラグを立てるなど情報のメンテナンスが楽になります。
3.一行テキスト
いろいろ試しましたが、一行テキストが一番使い勝手がよいので、数値しか入らない項目も、「合計値を出したい」、「数として集計したい」という項目でない限りは一行テキストを選択するのもよいでしょう。
入力された情報が決められたルールになるように、細かな設定ができるのが一行テキストのポイントです。
レコードを手動で登録する場合は、「入力値変換」に指定された形式に自動的に変換されるようにな設定ができます。個々のキーボードの入力クセでばらつきがちがアルファベットやハイフン・数字の半角や全角が統一できます。
しかし、インポートを使う場合は、対象の項目が、「入力値変換」の指定の設定になっていないと登録できないので、インポートデータを一括で入れる前提でアプリを作成している場合は、「入力値変換」は選択しないほうがよいと思います。
4.数値
入力値を集計でも使用するのであれば、数値項目パーツを使用しましょう。
桁区切りを行う・行わない
合計行の計算方法を合計値で計算/平均値で計算/計算しないのどれかを選択できます。
その他、プラスの値だけに制御といった細かな設定もできます。
5.URL
サスケWorksのURL項目パーツはURLの「構文チェックを行う」がデフォルトなので、オープンデータをインポートする場合は
URLの構文チェック→「チェックしない」に修正しておきましょう。
意外とそのまま入らないURLが多いです。
また、URLのリンク方法→「URLにそのままリンクを張る」を選択すると、クリックするとそのままリンク先に飛べるようになるので、特に希望がなければそのまま変更せずに登録しましょう。
6.レコードのタイトル
レコードのタイトルは、アプリにデータをアップロードした後に、一番左側に来るリンク付きのタイトルのことです。
「AI自動作成機能」を使うと、一番最初の項目がそのままタイトルになるようになっています。このタイトル行に他のレコード項目をくっつけて表示する事ができますが、その設定は、アプリ作成後に追加で指定することになります。(アプリ作成時には指定ができない)
NOに対して、法人名をタイトルにしたい場合、濃い目の★マークがついている項目はレコードのタイトルとすることができます。
この状態に変更すると、アプリでは以下のように見えるようになります。
この設定は、データを入れた後からでも設定できますし、インポート時にはあまり関係が無い箇所なので、使いながら見やすく変更してみてください。
サスケWorksの「AI自動作成機能」を使うときのプロンプト例(障害福祉のオープンデータ用)
以下のプロンプト例をそのまま貼り付けてみてください。
「えっ、こんなのでいいの?」と思う方もいるかもしれませんが、これで十分入ります。ポイントは項目名の名前と、その項目名にどのパーツを埋め込むかがプロンプトに入って入ればOKです。
今回のプロンプトは必要な項目の羅列がメインですが、書いていないことも想像して項目に反映してくれますよ。
サスケWorksの『AI自動作成機能』はスタンダードプラン内で無料で使えるので、ぜひいろんなパータンで試してみてください!
AIを使うとテキストで指示するだけでアプリが作れる
突然ですが、質問です。「ChatGPT3.5は使ってみたことがありますか?」
「もちろん!」という方もいれば、「・・・・」という方もいると思います。AIは最早ExcelやWordといった業務ツールの一部になりつつあります。
無料版のChatGPT3.5でも十分に面白い結果を出してくれますので、是非おもちゃを触る感覚で試してみてください!
今回ご紹介したプロンプトをご覧頂いた通り、コードどころか文字を並べただけでアプリが作れるようになってきています。
「どういうプロンプトを書けばいいか」の、イメージが沸かなかっただけという方も多いと思います。知ってしまえば、「なーんだ、こんなことか!」と、思う方もきっと多いハズ。
サスケWorksの無料トライアル期間は30日!十分いろいろ試せるだけの時間があると思うので、アプリを作ったことがない方も是非チャレンジしてみてくださいね!
さいごに
この記事は、私個人が勝手に書いているわけではなく、会社に了解を得て作成しています。「どんな形であれ、グルホネットの宣伝になるのであれば、やってみれば?」と、軽く二つ返事で了解してくださった当社の社長、かなりイケてるでしょ⁉ せっかくなのでTikTokを宣伝しとこう。
グルホネットって何?
今更ですが、私がコラムを担当しているグルホネットをご紹介します。
2023年10月~新サービスも始まったので、障がい者グループホームを運営されている方や、周辺事業者様にぜひ見ていただきたいです!
グルホ研究会も運営しています!
グルホ研究会は、障がい者グループホームの事業者様向けのオンラインコミュニティです。毎月オンライン&オフライン交互にイベントを開催しています。次回は2024/2/8(木)16:30~オンラインで開催!お申込みはPeatixで!
【2/8(木)16:30オンライン開催】最新版!障がい福祉サービス事業 2024年報酬改定を読み解く
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