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コズミック・ダンス KAGURA



幽かな揺らぎが烈しく燃え上がった...

時間の息吹きのように立ち昇る香りのなかで
記憶のエコーは意識体の大気のように存在している

この星がいのちを宿した瞬間を語るような陽炎にも似て
それは微かに明滅する意識体を思わせるものだった

時間の陽炎は記憶を燻らせ
立ち昇る芳香のなかで秘密は語られてゆく...

それはどこにもない時間のなかに顕れた今であり
どこにもない太古の記憶の顕現でもあった

かつて星の欠片がいのちを宿したとき
その者は… ひとつの歌を贈った...

見ることのできない時間のなかに
幽かに匂う永遠の灯影は
微塵の記憶が星になった時の歓びを語り

人知れず贈られた歌に誘われた陽炎は
色に舞い染められ
秘められた記憶を抱いて甦ってくる

今… 原初の言霊が色を纏い幻の如くに舞う...
言葉がひらかれ… 記憶が舞い踊る

めざめた時間のなかで秘密は語られ
薫り立つ舞に世界は震えている

現世のなかに太古の時が重なり
世界の秘密は歌われてゆく

時間のゆらぎのなかに明滅する灯影は
得も言われぬ眩いクオリアの聲を歌い

根源なるいのちによって選ばれしこの星と
大地を包み込む太古の息吹きは

身体のなかの鼓動と旋律を目覚めさせ
深淵を湛えた記憶の色を映してゆく

それは… この今を忘れた者たちへの憐みでもあり
それはまた… この命へと贈られた祝福でもあった

明滅の狭間にこの時は開かれ
明滅のなかに言葉は歌われる

そして今… 太古の記憶は不死鳥のように甦った
大地と共に在る者たちの眼のなかに...



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