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高慢と偏見とゾンビ★★★☆☆

リージェンシー時代の服飾資料が必要で探してました。
漫画の資料なので、映画が手取り早いかな。観たいキーラ・ナイトレイ主演の本家がアマプラ見放題にないので、とりあえずこっちを先に視聴。

タイトルは知っていましたが、ゾンビはあまり好きではないので「なんじゃこりゃ?」とずっと思ってスルーしていました。
多分、リージェンシー時代のゾンビ話だから、有名な小説のタイトルを邦題で使ってみた!程度と思っていたら、レビューに「原作そのままでゾンビ」と書かれていて、更に謎すぎる。
観ていたら服飾はそれっぽいけれどかなり怪しいし、「これはもしかしたら、本家を先に観ないといかんやつでは?」と思い立ち、舞踏会のシーンまで観ましたが一旦止めて、先に本家を購入して視聴。
観終わってから、再チャレンジしました。

うわーーー!本当に、本家がベースだ(笑)なのにゾンビだ!
多分、本家の映画も原作に忠実なんでしょうね。台詞が同じです(笑)
なのに、ゾンビ。
これ、よく企画通したなあ(笑)
日本だったら、「源氏物語オブザデッド」あたりですよ。もっと近代なら「銀河鉄道のゾンビ」とかなんだろうか(笑)いやあああ。
カムパネルラは死んじゃったけど、ゾンビにしないでええええ!!※30年越しのカムパネルラオタ
服飾はベースは守ってますが、時々「その服、現代!」っていうのが出てきます(笑)戦うためにガーターにナイフ仕込んでるのはいい。これの為にスカートにスリット入ってるのも、この世界では合理的なので気にならない。
しかし資料にはならんですわ(笑)

話は、本当にゾンビ以外はほぼ原作そのままなので、結婚の心配よりゾンビなのでは?という主題が本当どうでもよくなっている「高慢と偏見」です(笑)結婚よりも生き残る事を先に考えよ?
本家ではただの金持ちで嫌な性格のレディ・キャサリンが、アイパッチの格好いい最強キャラになってるのはすごい。
でも娘の許婚の件で訪ねてくるのは、こんなキャラでも親バカってことか?
代理決闘させた部下、死んでませんか??
コリンズさんは本家もちょっとお近づきになりたくないタイプですが、こっちはもっと見るからに関わり合いたくないキャラになってました。彼は特に何もなく、一番原作に忠実だったかもですが。
個人的には、メイン二人はこちらと本家どちらも素敵だったのでよしとして、お姉さんとビングリーさんはゾンビの方がいいな(笑)あとレディ・キャサリンも。

ゾンビで色々あれど、最後はめでたしめでたしですが、…………まあいろいろ。
エンドロールの最後に「バラの花輪」流すのが一番怖かったです。

Ring-a-ring o' roses,
A pocket full of posies,
Atishoo! Atishoo!
We all fall down.

マザーグースのペストで死ぬ歌。Atishoo!は、くしゃみ。くしゃみが出たら、末期症状で助からないで皆死ぬという怖い歌です。(ぶるぶる)

wikiを見ていたら、
Jane Austen & Seth Grahame-Smith "Pride and Prejudice and Zombies", 2009
(ジェイン・オースティン、セス・グレアム=スミス『高慢と偏見とゾンビ』 安原和見訳 二見文庫 2010年) - 全体の9割は原典をそのまま用いながら爆笑ホラー小説に仕立て上げた怪作。2016年に映画化作品が公開された。
(Wikiより)

ってありました。爆笑!?(笑)

「高慢と偏見、そして殺人」 なんてのもありますよー!
「ブリジット・ジョーンズの日記」もそうだとは知らなかった。

そうそう。最後の山場の後、馬はどうなってしまったんだい。
人間は演技だからどうでもいいけど、動物の扱いには厳しいめんどうくさい視聴者ですよ。
あとロンドンがゾンビに占領され、火の海になってましたが、私、何処か別の場所で同じ光景を見たわ!(二回もゾンビに占領され、焼かれるロンドンとは!?)

21グラムの魂を証明しろ。

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