意識と呼吸と感覚はどこから来るのか?
第一章 意識と感覚の世界へ
私の疲れ切った身体は、薄暗い部屋のベッドに横たわっている。月夜と隣の部屋から差し込む電球の明かりがほんのりと部屋の中を照らし、静寂が漂っている。冷たいエアコンの空気が室内に広がり、ひんやりとした肌触りの良いベットシーツに足が触れると、その感覚がゆっくりと全身に広がっていく。
常に色んな責任を背負うシングルマザーの私にとっては、自分をリセットするための非常に重要な時間なのだ。
私は、自分の皮膚とベットシーツの感覚を感じながら、ゆっくりと深く息