Stella

東京大学大学院人文社会系研究科で西洋古典学を専攻していました。(博士課程単位取得退学)openseaで古代ギリシア・ローマがテーマのAIアートを販売しています。noteでは西洋古典や趣味のクラシック音楽を中心に発信しています。

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東京大学大学院人文社会系研究科で西洋古典学を専攻していました。(博士課程単位取得退学)openseaで古代ギリシア・ローマがテーマのAIアートを販売しています。noteでは西洋古典や趣味のクラシック音楽を中心に発信しています。

最近の記事

カエサル『ガリア戦記』3.16

 西洋古典作品を原文で読んでいるけれど独学なのできちんと読めているか不安だ、また原文を読んでみたいがそもそも何を読んだらよいか迷っている、いきなり長い原典を読むのはしんどい、そんな方のために西洋古典作品の名文を選んで、語句の解説(意味・性・数・人称など)と翻訳を作成してみました。  今回は、ローマに帝政への道を開いた政治家ユリウス・カエサルの『ガリア戦記』3.16です。同時代人キケロが称賛した、シンプルで無駄がなく簡素で美しいカエサルの文章をお楽しみください。

¥500〜
割引あり
    • セネカ『人生の短さについて』1.3-4

       西洋古典作品を原文で読んでいるけれど独学なのできちんと読めているか不安だ、また原文を読んでみたいがそもそも何を読んだらよいか迷っている、いきなり長い原典を読むのはしんどい、そんな方のために西洋古典作品の名文を選んで、語句の解説(意味・性・数・人称など)と翻訳を作成してみました。  今回はローマ帝政初期に活躍したストア派哲学者セネカの『人生の短さについて』1.3-4を取り上げます。セネカはこの文章で人生は上手に使えば十分に長いと説いています。キケロとはまた違った文体が印象的

      ¥500〜
      割引あり
      • 文学の効用〜キケロ『詩人アルキアス弁護』7.16〜

         西洋古典作品を原文で読んでいるけれど独学なのできちんと読めているか不安だ、また原文を読んでみたいがそもそも何を読んだらよいか迷っている、いきなり長い原典を読むのはしんどい、そんな方のために西洋古典作品の名文を選んで、語句の解説(意味・性・数・人称など)と翻訳を作成してみました。  今回は、ギリシア哲学をローマに紹介し、ラテン語散文の確立に功のあった古代ローマの文人政治家マルクス・トゥッリウス・キケロの弁論作品『詩人アルキアス弁護』から文学の効用についてです。キケロらしい文

        ¥500〜
        割引あり
        • 愛の教訓〜リスト『おぉ愛しうる限り愛せ』〜

           フランツ・リストのピアノ曲『愛の夢第3番』は、情熱的でロマンティックな曲想とリストらしい華やかな技巧が特徴的だ。リストの作品のなかでも特に有名かつ人気のある作品のひとつである。リストのピアノ作品のなかでは比較的弾きやすく、ピアノ教室の発表会でもよく弾かれる曲だ。自身の結婚式で演奏するために練習する人もいるらしい。

          ¥100

          春の夜と恋〜シューマン『リーダークライス』より『春の夜』〜

           ローベルト・シューマンの歌曲集『リーダークライス』作品39は、シューマンの「歌曲の年」と呼ばれる1840年に作曲されている。この年シューマンは、妻クララと苦労の末結婚した。そしてこの年にシューマンは、二つの『リーダークライス』(ハインリヒ・ハイネの詩による作品24とヨーゼフ・フォン・アイヒェンドルフの詩による作品39)の他にも『詩人の恋』や『ミルテの花』などの傑作歌曲集を書いた。

          ¥100

          春の夜と恋〜シューマン『リーダークライス』より『春の夜』〜

          ¥100

          天地創造の神話〜聖書と古代ギリシア・ローマ文学〜

           旧約聖書『創世記』冒頭で神は、六日かけて混沌から世界を創造した。一日目に光を、二日目に天を、三日目に大地と海を、四日目に太陽と月、星を、五日目に水中に棲む生き物と鳥を、六日目に地上の生き物と人間をつくり、七日目に休息をとった。

          ¥100

          天地創造の神話〜聖書と古代ギリシア・ローマ文学〜

          ¥100

          セイレン〜魅惑の歌声〜

           ギリシア神話のセイレンは、上半身が女性の、下半身が鳥の姿をした怪物で、美しい声を持つといわれている。

          ¥100

          セイレン〜魅惑の歌声〜

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          悪魔の贈り物と乙女の喜び〜グノー『ファウスト』より『宝石の歌』〜

           フランスの作曲家シャルル・グノーは、J.S.バッハの『平均律クラヴィーア曲集第1巻』の「前奏曲第1番」を伴奏に、ラテン語の祈祷文『アヴェ・マリア』を歌詞に使った声楽曲『アヴェ・マリア』で知られる。

          ¥100

          悪魔の贈り物と乙女の喜び〜グノー『ファウスト』より『宝石の歌』〜

          ¥100

          アトランティス〜海に沈んだ島の伝説〜

           アトランティス伝説は、オカルティストたちに注目されたり、ナチスに利用されたりしたせいで怪しげなイメージがつきまとうが、アトランティスという国の実在はともかく、本来はこれらとはまったく関係のない話だ。

          ¥100

          アトランティス〜海に沈んだ島の伝説〜

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          海の旅人

           熱い空気、照りつける太陽、心地よい風、青い海、色鮮やかな花々、たわわに実るおいしそうな果物。これはわたしたちが持つ南国のイメージだ。南国の楽園という言葉があるように、わたしたちはしばしば南国を理想の土地と考える。

          ¥100

          海の旅人

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          聖なる命の水と異教の神〜『エステ荘の噴水』と『水の戯れ』〜

           フランツ・リストのピアノ曲『エステ荘の噴水』は、リストの晩年の作品で『巡礼の年第3年』の第4曲である。これは『巡礼の年第1年:スイス』や『巡礼の年第2年:イタリア』と比べて演奏される機会の少ない『巡礼の年第3年』のなかでは例外的によく演奏され、耳にすることの多い曲だ。

          ¥100

          聖なる命の水と異教の神〜『エステ荘の噴水』と『水の戯れ』〜

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          時空を超える夢

           昔の人は夢を何か不思議な力を持つものだと考えていた。聖書や古代ギリシア・ローマ文学では、夢は予言や神の意志を伝えるものであったし、バビロニアや古代ギリシア、中国など各地で夢解釈や夢占いが行われていた。

          ¥100

          時空を超える夢

          ¥100

          カロンの地上見物〜ルキアノス『カロン』〜 

           ローマ帝政期の作家ルキアノスの『カロン』は、死者を運ぶ冥界の川の渡し守カロンが主人公だ。この、カロンと伝令の神ヘルメスの対話からなる短い対話篇では、普段は冥界に住むカロンの地上見物が語られる。

          ¥100

          カロンの地上見物〜ルキアノス『カロン』〜 

          ¥100

          ルキアノスの冒険物語

           ルキアノスは紀元後2世紀の作家で、シリアのユーフラテス河畔の町、サモサタで生まれ、エッセイ、演説、手紙、対話篇、物語といったさまざまなスタイルの風刺的な散文作品を書いている。

          ¥150

          ルキアノスの冒険物語

          ¥150

          旅の文学

          ¥200

          旅の文学

          ¥200

          「カッサンドルへのオード」

           美しいピンク色のバラの名前にもなっているピエール・ド・ロンサールは、フランスルネサンス期最大の詩人で、フランス近代抒情詩の父と讃えられている。

          ¥100

          「カッサンドルへのオード」

          ¥100