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クラシック聴いてみたいなーとお考えの全人類に「石田組」を全力おすすめする理由

最近、お気に入りの音楽はおありですか?
新しい音楽との出会い、なんだか減ってませんか?

作業用BGMとして、
ついつい90年代ヒットソングメドレーとか、2000年代シングルランキングとか聞いちゃって、
中高時代に思いを馳せては「あの頃の音楽が最高だったよなー。洋楽もオアシスとかかっこよくてさー」なんてお考えのアラサー、アラフォーも!

クラシック音楽?
眠そう。高そう。服装が大変そう。マナーがめんどくさそう。
ちょっとだけ行ってみたいけど、ハードル高いわー。と、お思いのヤングの皆さまも!

クラシックは嗜みますけれど、なんだかちょっと新しいものがほしいわ、という先輩がたも!

大丈夫です。大丈夫ですよ。
「石田組」のコンサートに行けば解決ですよ。
新体験の音楽によって、あなたの人生が彩られます。

音楽好きの両親(しかし壊滅的にオンチ)に育てられ、幅広いジャンルの音楽を愛してきたわたし(もちろん破滅的にオンチ)ですので、万人におすすめできる音楽なんてない、とは承知しております。

おります、が!
が、が、が!!!
長いようで短い人生、どうか一度は石田組をお聴きいただきたい。 

「漢」と書いて「おとこ」と読みたくなりますね

その理由を今日は語らせてくださいませ。
(と言っても、ただのいちファンおばさんの勝手な見解です、ごめんなさい)

なお、クラシック🔰の方向けにしたためておりますので、そんなもん知っとるわいという方や、すでに石田組ファンの皆さまにはスルーしていただきまして、2024/11/10武道館でお会いしましょう〜!

石田組とは、なんぞや

石田組とは、ヴァイオリニスト石田泰尚組長が2014年に横浜みなとみらいホールで旗揚げした「硬派弦楽アンサンブル集団」です。

組長といっても、もちろんその筋の方ではありません。気迫も胆力も引けをとらないけれど!笑

※組長が気になる方は、ぜひご著書をば。
有言実行、我が道を堂々といくカリスマでありながら、謙虚で誠実なお人柄がしのばれます。

ちなみに弦楽とは文字通り弦楽器、アンサンブルとは合奏ですね。
弦楽器ってヴァイオリンのこと?という方、はい!正解です!
ギターもお琴も三味線も弦楽器の仲間ですが、石田組のステージに登場するのは、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスの4つです。

ざっくりお伝えするとヴァイオリンよりちょっと大きいのがヴィオラで、さらに大きいのがチェロ。さらにさらに大きいのがコントラバスですね。

弦楽器はサイズが大きくなるほど、音域は低くなります。そして重なり合うことで、1挺ではなしえない美しい響きが生まれるんです。

組長が自ら召集した超一流奏者が集まり、正統派クラシックはもちろん、最高にかっこいいアレンジで映画音楽に洋楽に懐メロまで奏でてくれる、それが石田組なのですよ!

ではでは、クラシックビギナーの方にも、クラシック好きの方にも、石田組なら安心しておすすめできる理由を挙げていきます。

①ロックや映画の名曲も聞ける

クラシックコンサートというのは、まぁマチネやソワレや色々ありますが、休憩を含んで2〜3時間のことが多いです。
でもクラシック🔰で、いきなり3時間てハードルが高すぎませんか…。

クラシック聴いてみたいんだよね、と話してくれた友人に「どんなのが好き?」と聞くと
・ジャジャジャジャーーンのやつ(運命)
・お正月のノリノリのやつ(ラデツキー行進曲)
・嘉門達夫のチャラリー鼻から牛乳のやつ(トッカータとフーガ)
って感じで曲名もよくわかんないーという大変率直な返答をいただきました。
わたしも最近のポップスとかそんな感じです…。

いやいやいや、さすがにそんなことはないわ!とお叱りを受けるかもしれませんが、
運動会でおなじみの天国と地獄もクシコスポストも、CMで流れるツィゴイネルワイゼンもカルメンも、メロディは知ってるけど曲名あやふや、作曲家なんて知らないわ〜ってなこと、ないでしょうか。

いくら美しい曲でも素晴らしい演奏でも、よく知らないものを3時間集中して聴くのって…なかなか難しいと思うんです。
せっかくコンサートにいっても、睡眠不足を解消しただけではもったいないですよね。

ところが石田組なら!
楽しみはクラシックだけじゃないんですよ。
(いやクラシックパートは、もちろん最高なんですけれども)

たとえばOASISのWhatever。
QueenのWe Are The Champions。
ゴッドファーザー。
ニュー・シネマ・パラダイス。
レ・ミゼラブル。

好きでしょ?
ね、お好きでしょ?
ポップスもロックも映画やミュージカルの名曲も聴けちゃうんですよ。

ディープ・パープルとかブルーライトヨコハマとかもね、わたしは生まれておりませんし、小学生の娘なんて原曲を聞いたこともないのですが「かっこいい!弾きたい!」と大興奮するほど、アレンジも素晴らしいんですよ。

美しいクラシックに酔いしれたと思ったらバッチバチのロックでやられて、しっとりバラードに泣いて……1回の公演でこれだけ楽しんじゃっていいの?という豪華つめあわせ。

だから「新しいもの」「非日常な楽しみ」を求めている、でもがっつりクラシックはちょっと気が引ける、という方にもおすすめなんです。
(クラシック多め回もあるので、チラシをご覧になってくださいね!でも石田組からのクラシック沼可能性も大アリでございます)

②組員さんが全員、超一流の演奏家

わたしなんぞが「一流」なんて、勝手に論じるのはおこがましいんですけども……でも、クラシックファンの方ならみなさん「うん、そうね。石田組は一流だよね」と頷いてくださると思います。

オーケストラ所属の方も、フリーランス(組長いわく無所属!笑)の方も、控えめに言って最高峰の実力者揃い、豪華メンバーなんです。そしてどなたも楽しそうで、心底かっこいいの!

わたし、有名どころの聴きやすく短い小品も、もちろん好きなんですよ。
でも石田組では、チャイコフスキーやホルストやヴィヴァルディなんかを、もうたっぷりと聴かせてくださるんです。
クラシックを極めてきた方々だからこそ、あますことなく全曲全力で、一切の妥協なしに届けてくださる組員さんばかりなんですよ。

クラシックにお詳しい方でも、ご満足いただけること間違いなし!なんです。むしろオケ定演だと聴けない組み合わせで、特別感があります。組長の煽りに笑顔でこたえて限界まで鳴らすさまに、しびれる〜!憧れるぅ〜!!
裸足の先生がたが見られるのも石田組だけでは。笑

そして、
クラシックって、だれが弾いても同じ曲でしょ?
音大出てれば、みんな同じようなもんじゃないの?
なーーんて認識の方にこそ、この一流の凄みを聴いていただきたい!

みなとみらいホール新井館長が「石田組の凶器は、美音である」とプログラムに記されていらっしゃいましたが、まさにそう。
ホールの隅々まで響きわたる繊細な美音を体中にしみわたらせて、みなさま寿命を伸ばしてくださいませ。

③上品で平和なファン層

「クラシックコンサート」のハードルを上げているひとつが、悲しいかな、ファンによる暗黙のルールや古参マウントや知識語りだと思うんです。

まぁどの界隈でも同じかもしれませんね。
新規ファンは絶対必要なのに、推しへの愛ゆえ排他的になり間口を狭めてしまう。文学でも絵画でもスポーツでもアイドルでもラーメンでも。

でも石田組のファンの方々って、せせこましい感じがなくて、妙に群れたり絡んだりもせず、それぞれウフフと楽しまれている感があります。
年代も様々で、小学生からおじいちゃま、おばあちゃまもいらっしゃる。
そしてみんなMCで爆笑し、音楽は静かに聴いて、休憩ではラウンジやお手洗いを譲りあい、終わったらさっさと帰る。SNSも平和そのもの。

昨年末(2023/12/31)の石田組年末感謝祭で、実は武道館コンサート決定という重大発表があったのですが、組員の生野先生が「公式発表までは、SNSで書きこまないでくださいね。組長とのお約束ですよ〜」とニコニコおっしゃったら、本当にただの一人も書きこまなかったんです。

横浜のみなとみらいホールですから、2000席ですよ?!
それも昼夜公演ともに満席でしたので、のべ4000名近くが約束を守るって……生野先生のお願いがうまいとはいえ、このSNS時代に奇跡ですよね。

硬派かつ人情派の組長を慕うファン層なので、でしゃばらず、余計なことはせず、品がいい方々なのかもしれません。
ですからお一人でも、なんの不安もありません。わたしも初参戦はひとりぼっちでした!笑

※初めての方も知ってると安心!のマナー※
クラシック界隈で嫌われがちな行為には、
・電話の着信音、アラーム
・フライングブラボー
・楽章間の拍手
・過剰な咳ばらい
・のど飴の袋カサカサ
・謎のオリジナル指揮
などがありますが、要は普通に座って楽しめば大丈夫なのだと思っております。

たとえばバレエや歌舞伎や宝塚デビューは慣れた方とご一緒するのが安心かなと感じますが、石田組のコンサートは特殊ルールもないし、知らないと恥!の暗黙知もありませんし、持ってなきゃ楽しめない必須グッズもありません。

ただ組長がご著書で「プログラムをめくる音は気になる」とおっしゃってましたので、演奏中にペラペラめくるのはいけませんね。そのほかは好きに聴いてほしい、とのお言葉でしたよ。

④MCが面白すぎる

組長は寡黙なのに面白いという、ずるいお人なんですよ。
一言「……こんばんは」と発するだけで会場が沸くのですが、あれは組長にしかできない芸当です!間のとり方が天才的!

組長直々の組員紹介も、経歴から家族構成までバラエティに富んでいて笑いっぱなし。あの愛ある紹介によって、すごい先生がたなのになんだか親近感がわいちゃうんですよね。お靴、たしかに光ってらっしゃる…とか。笑 

そしてお話上手のヴィオラの生野先生がまた面白くて!
生野先生を宣伝部長に任命された組長は、さすが見る目がおありです。わたしは生野先生がマイクをとるだけで、ふふふwと楽しい気持ちになります。

初参加の組員さんのMCも楽しみです。
2023年末感謝祭は京響のJuvichan先生で、サービス精神の塊で客席を歩いてくださって。しかも昼と夜で内容が違ったんですよ。京都遠征組のみなさんの挙手にも愛を感じました…!コントラバス3台編成、めちゃくちゃよかったですよね。

お誘いした友人たちがみんな「絶対また来るわ」というのが石田組の特徴なんですが、それはMCの絶妙さにもあると思います。

コアなファンにしか通じない話とか一切なく、時間も短すぎず、長すぎず。
アンコールや組長のお衣装替えも「せっかく来てくれたんだから楽しんでいって」というお心遣いを感じます。粋なんですよね。

⑤進化から目が離せない

石田組は曲のアレンジが変わったり、新しい組員さんが入ったり、かっこよすぎる女性組員さんが誕生したり、組長が歌ったり笑、キッズが登場したり、グッズ販売が始まったり、そして今年の武道館が決まったりと、新しい取り組みがいつもあるんです。

これって「クラシック」業界において、すさまじいことです。
軽やかで自由で、かっこいい!
だからわたしは石田組にいくと、元気をいただけるんです。
もっと挑戦しよう、新しいことやってみよう、人生って楽しいわ、そんな風に思ってスキップで帰路につきます。(やめてアラフォー)

組長が見据えている未来は、きっとはるか遠くなんでしょうね。
石田組だけでなく、クラシックを、音楽を、もっともっと盛り上げていきたいというお志からくるのだろうなと、勝手ながら感じております。

まとめ 石田組のコンサートに参りましょう!

長々と書いてしまいましたが、一言でいえば、こんなに笑って泣いて満たされるクラシックコンサート、ほかにないんです!

わたしは年間100回コンサートに行っていた時期もあるくらい聴くのが好きなので、もちろんほかにも尊敬する先生がたはいらっしゃいます。
でも老若男女はばひろーーーくおすすめできるのは、やっぱり石田組!
大げさでなく、全人類に体験してほしい!です。

全国行脚されているので、お近くのホールでチケットをとればよろしいのですよ。(すぐ売れちゃうけど…)

1番のおすすめは2024/11/10武道館!なんですが、
春ごろチケット発売だそうです。

本当は個人的な推しの先生のこととか、キュンポイントとか、たくさん書きたいんですけれども、初参加の方々の楽しみを奪わないよう自重しました。(同志がいらっしゃれば、ぜひ教えてくださいね)

というわけで
2024年のやりたいことリストに、
ぜひ「石田組参戦」を付け足してくださいませ!という布教は以上でございます。
お読みくださり、ありがとうございました。

さいごに…。
新年から大変な思いをなさっている方々が大勢いらっしゃる中、こんなテンションでのんきなことを書いていいのか、わたしなりに迷いました。
ですが、自身も2度被災した身として、過度な自粛はなんの役にも立たないことに思いいたり、寄付とともにいつも通りの日々をしっかり生きようと思いました。
すこしでもはやく、音楽を心から楽しめる日常にもどれますように。そのためにできることを、やっていきたいです。

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