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【コラム】気持ちのリハビリに手仕事を

誰にでも気分が滅入って動きたくない時が訪れます。そんな時、本や映画に慰めてもらうのもいいけど、気持ちのリハビリには単調な手仕事もオススメです。

たとえば糸掛け。「ちょっとかけ方を変えたらいろんな模様ができるんじゃないかな」と、アレコレ検討したかったので、今日はそれに挑戦。

前に、九九の糸掛けのために子どもが作っていたものは、台にする板もつるつるに磨いて角も丁寧に丸くして仕上げていた。気に入ったのか、後から釘と釘の間にさらに1本ずつ釘を打って糸の色も考えて、こんな風に美しく繊細なものが出来ていた。

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でも今日は、釘と板を買ってくるのもおっくう。なので、使い道がなくて放置されていた3~4㎜厚の薄~~いコルクボードと、段ボールを重ねて台にして、そこに、頭の小さい押しピン(マップピン?)を、ぷちぷち挿して糸掛けを作ってみることにした。

裏から見たらこんな感じ。

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これ、押しピンが簡単に抜き差しできるわりにはしっかりピンが固定されるから、「どんな順番でかけたら、どんな模様になるのかな」って、いろいろ実験してみるのに、すごく便利!

いろいろ試してみたの、貼り付けてみます。

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360度を10度ずつ区切ってピンを刺したのに、円周に平行線を作ってたらで5角形ができた。どういう法則なんだろ。不思議だなぁ。
わりとキレイに出来て満足。

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さっき5角形が出来たその角を生かして、上からさらに糸をくるくるかけてたら、星のとんがりが十じゃなくて九になってるじゃん!

もっと試して見たくて、惜しげもなく抜いてしまいました。次~。

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これはこれでおもしろい。くるくる巻きすぎて、ぐちゃぐちゃ。でも、真ん中の隙間を見て、子どもが「桜みたい」と言ってくれました。やさしい(^^)。

じゃあ、と、最初から花びらを意識して作ってみると、こんな感じ。

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なるほど。

今度は直線を際立たせてみよう。


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ほーほー。

真ん中がスカスカだな。
もうちょっと重ねてみよう。

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悪くない。
でも、そうだな~。もうちょっとシャープな複雑さも欲しいかも。平面的だから、メリハリつけて、縦のピンも1本抜いて、今日の最終はコレ。

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へ~、わりと気に入った!

単調に、でも一定の法則に沿って、手を動かしていたら、そのリズムに合わせて、自分の中身が少しずつ整ってくるのを感じる。

この糸掛けなら、「トライ&エラーの回数無制限、エラーの時でもダメージなし」だから、安心していろいろ試せる。

というか「エラー」はないんだよね。
イメージ通りに出来なくても、「こうしたら、こうなる」っていう結果が出るだけ。毎回変わるそれは、失敗じゃない。

そんな風に生きられたらいいな。

…あ?!
今、自分がそんな風に思えているということは、やっぱり手仕事って結構なリハビリになっている。みなさまも、気持ちが疲れた時には、お試しを。

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▼オキツ 神戸シュタイナーハウス代表 大人クラス担当
小さな勉強会や仕事、普段の暮らしの中で、ちょっと立ち止まって考え、言葉にし、行動してみる。少しずつ、みんなで幸せになっていけたらいいな。
ブログ毎日更新中。「自由の哲学を読む」~日々の暮らしから~
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