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感想 選び、そして、自らに問う|22年2月ハヤシヨーコさん

毎回、クラスの最後にカードを選んで、どんな印象を持ったのかを言葉にしています。それに加えて、大人は今日の話の印象から受けたことをそれぞれ「自分の問い」に変えて、持ち帰りました。

絵を選ぶ

まずは、中学生の選んだカードから。

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たくさんの方と…みたいな感じです。

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手をつないでいるものとどっちにしようか迷ったけど、自然が好きなのかな、と思ったからこれを選びました。

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さっきの話で、世界中の人が家族になれば戦争は起きないという話があったので、それに一番近い絵だったから。

特別編:ご本人が選んだカードは??

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ん? コレですか??
「ハイ。さっき、中学生のみんなと話をしている時に、IQの高い学校で勤めている時の話をしたんです。天才って言われる人は、ひとつのことに全エネルギーを集中して特別できることばある代わりに、苦手なこともいっぱいあるんです。突出したこと以外は“え⁈”みたいな。私は凡人なので、凡人なりにバランスよく生きて行こうと思って、この絵を選びました。凡人でよかった。凡人でいいっ! 自分の子どもも、一つに特化して成長して欲しいとは思ってなくて、いろんなことが万遍なく出来たりできなかったりしながら成長して欲しいと思っています」。

大人の自問(自答)時間

大人だけの時間に、今日の感想がいろいろ出ました。「自由にやってる感じがどこから来てるのか、ちょっと見えた気がする」「ピンチの時にたくましいなぁ」「友人も高校生だったのに、すごい言葉送ってくれたね」などなど。

感想を言って印象をつなぎ止めた後、今回はそれをもう少し深めてみました。それぞれに今日の話を今後どう自分に取り込み、生かしていくのかを考えるために、自分なりの問いに加工してみたのです。

一生かかってつきあう価値のある問いが出てきたので、いくつかご紹介します。問いを出した後、その問いの自分なりの意味などを語っていただきました。

問い:私はこれからの人生、何を大切にして生きていきたいのか?
家事と家族と自営業でめいっぱい。自分の目標が「自分を大切にしよう」で、これからいろんなことをやっていきたいと思う中で、「大切」の重点をどこに置いたらいいのかを考えてみたい。

問い:他の人にとって、自分はどんな存在でありたいか。
子どもと関わるヒントがもらえればな、と思って参加しました。自分が関わるすべての人(集団ではなく、目の前の一人ひとり)にとって、自分がどんな存在になればいいのかな。それを考えながら、一人ひとりと向き合っていけたらいいな。

問い:明日も笑って,子どもと一緒に楽しく学ぶ方法をたくさん見つけたい
子どもが学校に行かず、母が教師になるのは無理だとも実感している。子どもも「教えられるより自分で考えたい」と思ってる様子。毎日家にいても楽しく家のこともしながら、話もしながら、という方法を見つけていきたい。たとえば、歴史の勉強で、覚えるだけでなく問いつつ一緒に考える、など。

問い:自分の心に正直に行動するには。
「これをしたい」と思った時に、普通は「子どもが小さいから」「家の用事が忙しいから」「仕事が…」とか言って行動しないことが多いが、ヨーコさんはモロモロのことを人に頼んだりして段取りをつけて、何かしら行動している。自分もそういうふうに 行動していこう。

問い:「好きな事をして自分を満足させる」という言葉。
子どもたちが元気なら概ね満足。少し手が離れてきたので、これからの自分の人生・本当の満足とは?をじっくり考えたい。子どもに夢中になりすぎるから、自分のこともちゃんと考えていきたい。

問い:理想と現実の間でバランスを取れているだろうか?
ヨーコさんの暮らしは私の理想で憧れるけど、自分の環境は違うから私なりのバランスをとりながら暮らしていきたい。

問い:自分にとっての幸せとは。
ヨーコさんは、行動して壁を突破して自分の可能性を開いて行った。自分の幸せは自分を生かしていくこと。大胆なこともできないし、知恵も能力もないけど、良い家庭人になっていきたいな。最近始めた畑仕事がとても楽しくて、子どもも大きくなったので、自分の好きなことをしていこうかな。

問い:自分の生かし方。それに向かって今出来ること。行動するための勇気の育て方。
1ミリでもアクション取れば何か1ミリ変わるし、大きい問いを具体的な形にしていけば今動ける事もあるはず。この3つの問いを往復しながら勇気と覚悟を育て、具体的に形にしていきたい。


我が身を振り返れば、前に進んでいるのか、後ろに下がっているのか、よくわかりませんが、「止まってなければいいや」くらいの甘い感じで、懲りずに自分を育てていきたいと思います。

問いに向き合うことは、きっと、自分を育てていくのに役立つと思います。具体的な問いは行動にしやすいし、抽象的な問いは羅針盤に育ってくれそうですね。

こんな問いを引き出すヨーコさんや、これを問うみなさんとの出会いに感謝です!

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▼オキツ 神戸シュタイナーハウス代表 大人クラス担当
書く人、聴く人、考える人、作る人、遊ぶ人。小さな勉強会や仕事、普段の暮らしの中で、ちょっと立ち止まって考え、言葉にし、行動してみる。少しずつ、みんなで幸せになっていけたらいいな。
ブログ毎日更新中。「自由の哲学を読む」~日々の暮らしから~
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