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いいお母さんゲームからの脱出day4〜周囲に自慢できる子をつくった私を褒めて〜子育て回顧録3〜

娘が高校卒業する時期を迎え、
子育て卒業間近になって
やっと気づいた
「わたしはゲーマーであった。」
ということ。

「子どもを優秀に育てることは親のミッションである。」
というどこからともなくやってきた”指令”。
その”指令”に従って進んで行くゲーム
「いいお母さんにならなくちゃゲーム」
のゲーマー。

そのゲームの名は
”人生ゲーム KOSODATEドリーム”
いいお母さんにならなくちゃ!
渡る世間は高学歴が大好物。

夢カードをたくさん集めて
子どもの習い事カードで防御力を上げて
子どもの学歴(偏差値)カードで攻撃力を上げて
優越感に浸ろう!あの人に勝とう!

ママになったら
その魅力に取り憑かれてしまう人、激増中。
私も例外なく、もちろんそのひとりでした。(いちおう過去形)

けど、
娘が高校3年生になり
進学先が見えつつある中で思うこと。

子どもの人生、
それは、私の手柄とはイコールではない。

もちろん応援はするし
たくさん話も聞くし
お弁当もつくるし
願書を出す手伝いもする。

けど、学歴は
本人の努力にほかならない。

決して、親の手柄なんかじゃない。

以前
「子を東大に入れた私をほめて」
という記事を見たことがある。

「周囲に自慢できるわが子」を
つくった私をもっと褒めて。

私も含めて
”人生ゲーム KOSODATEドリーム”
に踊らされてしまうママは実はとても多いのではないかな。

ちょっと恐ろしいのは
「出来の良い時にだけに承認を与える」
ということをしてしまうと
その後、子どもが一体どうなってしまうのかということ。

「出来が良い」→OK
「出来が悪い」→NG

そういう価値観を子どもが持つようになってしまうと
「旧帝大じゃなきゃ」
「早慶じゃなきゃ」
そんな風に
ブランドを追いかけることになりはしないだろうか。

中学受験で超難関校に入学できてしまった娘にも
そのきらいがあって
それはそれは苦しいだろうなと思ってしまう。

けど、その種を蒔いたのは
紛れもなく私なのである。

この事実に愕然としながらも
”人生ゲーム KOSODATEドリーム”
の魅力の大きさに抗えない自分の弱さに
胸をチクチクさせながら
今更ながら
ちっちゃい自分を抱きしめている今日この頃。