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推し活はほどほどに〜推しが私に教えてくれたこと〜

最近、「推し」や「推し活」といった言葉を目にすることが多くなりました。
皆さんは「推し」はいますか?
私には一応いました、少し前の話なので、「推し」という感覚があったのか何とも言えませんが…。

最近、「推し」や「推し活」について色々と思うことがあり、過去の自分のことを振り返りつつ、文章にまとめてみました。

私の推しについて

私について

  • 30代半ば妻子持ちのおじさんだよ!

  • このnoteでは、たまに競馬の障害競走について書いてるよ!

趣味は音楽鑑賞とコーヒーです、最近また楽器演奏も始めました。
正直、競馬はあまり詳しくないです、よろしくお願いします。

私の推しについて

では早速、私の推しを発表しましょう。


私の推しは内田裕也でした。

…そうです、あのシャケナベイベーの内田裕也です。

若い方にとっては「誰やねん」みたいになりつつあるかもしれないので、どんな人なのか簡単に紹介すると、

  • 日本のかなり初期からのロックンローラーです

  • 本人にヒット曲はありません

  • プロデューサー、イベンターとして優秀でした

  • 俳優としても活躍しました

  • 樹木希林の夫、本木雅弘の義父として有名です

  • 選挙にも出ました

  • 晩年はおもしろロックおじさんとして露出していました

こんな感じでしょうか?

晩年の見た目は↑こんな感じでしたよね。

「推し」になったきっかけ

内田裕也に興味を持ったきっかけですが、2002年ごろの「笑っていいとも」です。
正確な年数は覚えていませんが、当時中学生で、年末にいいともを見ていたら、最後の最後に「ニューイヤーズワールドロックフェスティバル(NYWRF)」の宣伝で、ファミリーを引き連れて出てきました。
ニューイヤーワールドロックフェスティバルではなく、ニューイヤーワールドロックフェスティバルです、お間違えなく!!
NYWRFは昔からやってるサマソニみたいなやつですね、嘘はついてないです。

↑この年ではないのですが、おおむねこんな感じでした。
私が見たときも、シーナさん、鮎川さん、力也さんはいましたね。

内田裕也は自身が手がけるNYWRFの宣伝のため、毎年いいともに出演し、収録が行われていた新宿アルタ前で募金も行っていました。
で、当時中学生の私はこのいいともでの様子を見て、何を思ったか「かっこいい」と思ったんですよね、いや本当になんでだ…?!

そこから内田裕也をチェックし始め、今で言う「推し」というほどではないですが、15年以上応援していました。

  • Twitter(当時)のアイコンを内田裕也にする

  • 内田裕也の出演番組はチェック

  • 内田裕也のニュースはもれなく確認

  • 内田裕也の作品・書籍の鑑賞

  • 年明けの深夜番組NYWRF実況(最重要)

こんな感じですね、いやこれの何が楽しいのかという感じもしますよね…。

 これを見なければ年は明けない、NYWRF

特に重要なのがNYWRFの実況です。
内田裕也は毎年、年末年始にNYWRFを行っていました。
「ワールド」というだけあり、日本だけでなく、アメリカ、イギリス、中国、韓国、台湾など、幅広い地域でライブが行われていました。

↑内田裕也亡き今も続いており、歌手のAIの夫で、ミュージシャンのHIROがプロデューサーを務めています。

↑内田裕也時代のサイト

で、内田裕也は長年の人脈や権力を駆使して、この様子を毎年、成人の日のある週の土日の深夜に放送していました。
まあ、この様子が毎年実況したくなるレベルで面白い感じでしてね…。

  • 内田裕也によるスカイダイビング、中国を自転車で爆走する内田裕也など、ネタとしか思えないオープニングが10分くらい流れる

  • 毎年お馴染みの内田裕也ファミリー(とその家族)

  • ほぼ毎年同じ曲しか流されないファミリー

  • 深夜帯になればなるほど微妙になる演者と演奏

  • テレビとは思えない微妙な音響(ロンドン除く)

  • フジロックレベルのフェスだと勘違いして出演する海外バンド

  • そして学祭レベル未満の曲と演奏を披露する海外バンド(ロンドン除く)

  • 業界の大物や芸能事務所への謝辞が延々と続くエンドロール

いやー最高ですね!
これを酒飲みながらツイッターで実況するのが最高に楽しかったです。
最初はいいんですよね、スカイダイビング裕也とか見ながら笑っている元気がありますし、演者もジョー山中とか桑名正博とか白龍とかしっかりしている。
しかしそのうちどんどん演者が微妙になり、韓国のバンドの空虚なメッセージソングと眠気に耐えながら実況完走を目指す。。。いや楽しいのかこれ。。。楽しかったんだけどな。

まあNYWRFはさておき、最晩年まで何だかんだ露出があり、内田裕也の「推し活」も、それなりに楽しく行うことができました。
ですが、そんな推し活も、終わりを迎える日が来ます。

推しの死

内田裕也ですが、晩年はファミリーに続々と先立たれ、晩年は明らかに元気を失っていた印象です。
そして、2018年には妻の樹木希林も失います。
さすがのロッキンローラーも、これは堪えたようで、露出も激減し、移動も車椅子になってしまいました。

そして2018年の年末のNYWRF、結果的にこれが生前最後のステージになるのですが、体調の悪い中、ステージで4曲も披露します。

この様子はもちろん、成人の日の3連休の深夜に放送され、実況では「クララが立った」よろしく、

「ユーヤが立った!!」

で大盛り上がり。

…だったのですが、当時の自分は何となく、「ああ、これが最後のユーヤさんなんだろうな、ライブ行けばよかったな…」と、思ってしまったんですね。
※ライブは行こうと思ったものの、子どもの出産を控えており見送った
なので放送終了後、かなりショックでしばらく立ち直れませんでした。

結局、2019年3月17日に内田裕也は亡くなります。
個人的にはNYWRFで覚悟していたため、割とあっさり受け入れることができました。
ただ、内田裕也アカウントと化していたメインのTwitterアカウントの更新が心理的にしにくくなり、結局今年に入るまで結構放置してしまいました。
「喪に服した」と言っていましたが、実際そうなのかもしれません。

内田裕也ですが、葬式では娘の内田也哉子から「Fuckin' Yuya Uchida, don't rest in peace just Rock'n Roll!!!」と、凄まじい弔辞をもらいました。
そして、その年のNYWRFでは、生前に録音した「僕は今、天国にいます」というトチ狂ったメッセージが流され、最後までエンターテイナーっぷりを遺憾無く発揮されておりました…笑

推し活をしていた当時のこと

ここからは、内田裕也を応援していた当時のことを振り返ります。

「何で好きなの?」と聞かれることが多かった

とにかくウケ狙いだと思われることが非常に多く、真面目に応援していることが分かると「何で?」と言われることが非常に多かったです。
そんなこと言ったら、個人的には力士とか声優とかオートレーサーとかの推し活をしている人にも同じようなことを思うんですけど、何で内田裕也だと言われるんですかね?
…いやまあ内田裕也ならしゃーないか。

正当ではない評価、無理解

一番多かったのは「歌手なのにヒット曲がない」、「歌手なのに歌が下手すぎる」というものです。
内田裕也ですが、この人はプロデューサー、プロモーター、イベンター的な才能・実績のあった人で、純粋に歌手として評価するのはまた違うと思うんですよね。
歌はまあ…下手でしたけどハマってる曲もあったりしたなあ、という感じですね。ちなみに口前でvサインしながら歌っていたのですが、その理由について「(こうすることで)声がステレオになる」と言っていました。
この人いったい何を言っているんだろうね…。

樹木希林の方がロックだと言われる

これはめちゃくちゃ多かったです、いやどう考えても内田裕也もロックだろう、大体お前は何を持ってロックであるとかないとか評価しているのか?!?!?!!!!!

たまに正当な理解者に出会うとうれしい

時々、「ユーヤさんすごいよね」とか、「映画かっこいいよね」とか言われると嬉しかったです!
ちなみにいまだに嬉しいです!
もっとユーヤさんを褒めろ!!

推しから教えてもらったこと

ここからが本題ですかね、前置きが長すぎて申し訳ない。

好きなものを純粋に愛し続ける姿は美しい

内田裕也は最後まで、ロックのことを純粋に愛し続けていたように思います。
多くのミュージシャンを世に送り出し、裏方やある種のピエロのような立ち回りに徹し続けたのは、ロックが大好きだったからだと思うんですよね。
そういう姿勢が日頃の立ち居振る舞い、言動、奇行としか思えない行為(?)に現れていて、普通の学生だったりサラリーマンだったりした自分にはとても魅力的に映りました。
結局、自分が内田裕也のことを好きだったのは、純粋すぎるがまでのロック馬鹿だったところだなあと今は思います。

推しは聖人ではない

これは本当に、内田裕也を応援していてよかったことかもしれません。
内田裕也ですが、結構残念なエピソードは事欠きません。

  • 70歳を過ぎてかつての交際相手を脅して逮捕され、夫婦で出ていたCMも降板

  • 釈放後復帰し、会見で「ロックに免じて勘弁してほしい」

  • 愛人の女優に億単位の借金を作らせるほど貢がせる(愛人はAVにまで出演、その後亡くなりました…)

  • 交際してはいけない団体の会合に出席しタコ踊り(ペロンナ事件)

いやーロッキンローラーですね(棒読み)

さて、今は推しが問題行動を起こすと「裏切られた」と感じたり、推しと意見が違うと、もやもやしてしまう人がいたりするそうですね。
でも、推しが最初から問題児だと分かっていたら、そういうことは最初から起きないわけです。
なので私は内田裕也が逮捕されても、ショックを受けることはありませんでした。

ほらだって、ご本人もこう言ってるじゃないですか!
ちなみに内田裕也の著作は下記がおすすめです。

そうです、彼はロックンローラーじゃなくてロッキンローラーだったから奇行が目立っていたんですね…??????
ちなみに数あるタレント本のなかでも最高クラスに面白い本だと思いますので、ぜひ一度読んでみていただけると嬉しいです。

まとめ

なんかとりとめがなくなってきたので、最後に言いたいことをまとめます。

  • 誰かに馬鹿にされようが、推しが大切なら堂々と応援しよう

  • 推しも人間だから失敗することもある、寛容に受け入れよう

  • 入れ込みすぎると辛くなるので、応援はほどほどに

  • 馬券は6-9の馬連を買え

以上!
ちなみに内田裕也は実際に6-9の馬連を買っていたらしいです。
明日は6月9日、ロッキンロールの日じゃないですか!!!!!!
私は内田裕也の住んでいた世田谷沿線の京王線繋がりで、日曜日は府中のメインレース、エプソムカップは6-9馬連で勝負してみようかなと思います。

6番はレーベンスティール、海外GIにも挑戦する強い馬で鞍上ルメール、これは軽視できない!!
9番はレッドランメルト、OP昇級後あまり結果が出ていない馬ですね。
鞍上は短期免許で来日中で、今年ドバイWCを勝っているオシェア騎手、ここは名手の手腕でシャケナベイベーして連対するしかない!!
エプソムカップ楽しみになってきました、皆さんも6月9日に6-9馬連を買いましょう!!

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