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【BBG】BBGキャンプ 直売所対話/Farmer's market dialogue|りきや

BBGキャンプ参加者募集中です。
詳しい情報はリンクからご覧ください。
よろしくお願いします!
(募集締め切り6月1日です)

私の名前は黒岩力也と言います。長野県小諸市御影新田に暮らして今年で52年です。ブルーベリー直売所を営みつつ、「わかち座」というチームに所属して、演劇の戯曲を書いたり、コンテンポラリーダンスなどの表現活動をしております。BBGキャンプ情報の補足的な事柄をお伝えしたいと思います。

わかち座が直売所を拠点にした活動を始めたのは2020年頃からです。それ以前は、サントミューゼ(上田市)などの公共施設を借りて練習しておりました。様々な場所で活動できる方法を模索し始める中で直売所の活用を開始しました。そんな活動が始まっている中で、新型コロナウイルスの混乱も起こり始めたのですが、信州アーツカウンシルなどのご支援や、そこに関わっていただいているアーティストの方々のご協力もあり、直売所を地域に開いていく活動を継続してきました。

直売所は私の自宅のすぐ隣にあります。まさに「くらし」に密着した場所です。直売所で表現しやすい配置や使い勝手をあれこれ考え、使わなくなった農業資材などを活用して、建物の中や庭を段々と整えていきました。試行錯誤して変えた結果、最初の頃に比べると、使い勝手が良くなって来たと自負しております。

テーブルや椅子を並べた客席
(破戒劇場・2020年頃)
だいぶ変わりましたが初期のテーブルはそのままです
(破戒劇場・2023年)
新型コロナウイルス対策の為ビニールで区切る
(直売所スタジオ・2020年頃)
リノリウムを購入して床に敷きました
(直売所スタジオ・2023年)

昨年、直売所で実施した事業の企画の一つに「午前10時のお茶っこ劇場」があります。これは農作業が一区切りになる午前10時という時間帯に、直売所でパフォーマンス作品を上演して終演後に来ていただいたお客様と、お茶を飲みつつ交流する試みです。建物や施設の試行錯誤だけでなく企画内容も模索して、わかち座にあった創作スタイルの確立を目指しております。

「くらし」の中の「表現」をゆったりペースで模索
(午前10時のお茶っこ劇場・2022年)

さて、新型コロナウイルスの混乱も治まりつつある昨今。
直売所での表現活動を続ける為に「対話」が必要だと思いました。「対話」とは「向かいあって話し合うこと」だと思います。  実際に会って向かい合う事や、何かしらの体験を共有した上で向かいあって話す事が、味わい深い「対話」になるのではないかと思います。「直売所対話」ですね。英語に訳すと「Farmer's market dialogue」でしょうか。

dialogue(対話)と言えば、瑞穂さん(わかち座メンバー)の提案で「けんじの会」という対話の場が、今年3月から直売所で開かれております。宮沢賢治の作品や、その生涯について話したり、緩やかに脇道にそれて雑談したりする場です。ここで生まれる空気感が、わかち座の創作活動を静かに包み始めています。この会に参加している私は、宮沢賢治が心に描いた「イーハトーブの森」の中にいる様な感覚を体験し、味わいに満ちた時間を過ごしています。

「けんじの会」宮沢賢治の話をしたり
緩やかに雑談する「対話」の場

「けんじの会」がナビゲートする宮沢賢治の森。
そこで生まれる空気感は、直売所の中やその周辺に漂い始めています。BBGキャンプご参加の方々とも、この空気感を「直売所対話/Farmer's market dialogue」にて、ご一緒に体験したいと思っております。どうぞお気軽にご応募ください。新たな出会いによる創造的な「対話」を、私たちと共にわかち合いましょう!

ブルーベリーの花。スズランに似た、ほのかなかおり
(2023年5月頃)

わかち座 BBG事業
農作物とアート作品を収穫するプロジェクト

企画・制作:わかち座
支援:信州アーツカウンシル(一般財団法人⻑野県文化振興事業団)
令和 5年度文化庁文化芸術創造拠点形成事業


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