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【BBG】午前10時のお茶っこ劇場「in the earth」レポート|りきや

2022年、秋。(9月15日29日、10月13日27日)全4回の日程で、わかち座が活動拠点にしているブルーベリーガーデン黒岩直売所にて、午前10時のお茶っこ劇場が開催されました。令和4年度信州アーツカウンシル支援事業の一環として、地域でアートを身近に感じる場にする事が企画の目的です。直売所の庭で上演する事を念頭に、詩人・朗読家GOKUさんの詩集「in the earth」に取り組みました。

作・演出のGOKUさん(佐久市在住)

GOKUさんの演出で、わかち座メンバーが朗読とコンテンポラリーダンスで表現する「in the earth」のメインテーマは「地球」です。

上演会場である直売所の周辺には田園風景が広がり、豊かに実った稲穂が風に揺れる中での創作活動は「地球」をメインテーマにした作品の創作に相応しい環境だと思います。GOKUさんのイマジネーション豊かな詩の世界が、朗読やコンテンポラリーダンスで上演される事で、何気ない日常空間が「劇場」へと変化して行きました。

直売所から見える浅間山
時折、落ちてくるどんぐり
GOKUさんと、わかち座のメンバーたち

「in the earth」の出演者は、瑞穂さん、キザムさん、白身さんの三人です。みんな、わかち座のメンバーです。

瑞穂さん(上田市在住)
キザムさん(東御市在住)
白身さん(小諸市在住)

生活の中でアートに触れていただく為に、午前10時という時間設定にしました。終演後にお茶を飲み、雑談しながら観劇の感想なども聞く、わかち座の試みです。上演日には旬の果物である梨や林檎も届き、お菓子と一緒にお茶うけにいただきました。

「in the earth」ではキザムさんが、クヌギの上に設置された木の上ステージに登って、朗読する演出もありました。風の強い日は木が揺れるので、自然のエネルギーを感じながらのパフォーマンスです。

観劇後、お客様の中には木の上ステージに登って眺めを楽しむ場面もありました。お茶っこ劇場での野外体験を、お客様とも共有する時間になりました。

木の上ステージからの眺め

直売所で上演している事をお知らせする為に、チラシをご近所に回覧板で回したり、直売所の前に「わかち座公演中」の旗を立てたり、上演会場の入口には、大きな布看板を付けました。上演する場所は道路から見える位置なので、直売所に人が集まって何かやっているのを知って貰う事に繋がったと思います。9月29日の上演には、小諸新聞の記者の方が取材に来てくださいました。アート拠点の存在を、地域に発信していく努力は必要です。

直売所の前に立てた、のぼり旗
上演会場入り口の布看板
記者の方に取材を受ける、白身さんと黒岩

直売所をアート拠点として開いていく試みは、まだ始まったばかりです。表現活動を続けて行く為に「生活とアート」のバランスを取りながら、楽しみをわかち合う事が大切だと思っています。「アートの地産地消」を目指し、この地域からアートを生み出すわかち座の試みは、これからも続きます。
(レポート担当/黒岩力也)

GOKUさんの詩集「in the earth」から転載

わかち座 open farm事業
ブルーベリーシアタープロジェクト

企画・制作:わかち座
支援:信州アーツカウンシル
(一般財団法人⻑野県文化振興事業団)
令和 4 年度文化庁文化芸術創造拠点形成事業

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