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精神科医療の課題だと思うこと①

ハイサイ!steadyです。私は10年以上、精神科医療に携わり、心に病を患った方々と多く接してきました。私が従事していた病院は慢性期病院。いわゆる精神科疾患を患い何年も経過している方々、家族の協力が得られず、退院先が無い。社会的入院を余儀なくされている方々が多くいらっしゃいました。

精神科医療にかかるタイミング

精神科病院勤務時代、私が出会ってきた患者さん達は当たり前の様ですが、すでに精神科疾患を発症している方々でした。そうです。精神科医療は心の病を発症してから医療機関に関わることがほとんどで、すでに心の病気になりかけている、もしくはすでに発症している方々が駆け込んでくることが多いです。そのタイミングでは、酷な言い方をすると時すでに遅しということも少なくありません。

確かに精神科にかかるということの世間のイメージ、周囲に知られたくない。私はまだ大丈夫、疲れているだけだ。最近眠れないけど数日したら大丈夫だろ。色々と思うこともあるかもしれません。家族からの目線で見るのも一緒で、子供や伴侶が精神科に行くなんて恥ずかしい。疲れているみたいだけど、まぁ大丈夫でしょ、そぉーっとしといてあげよう。などSOSのサインに気づきにくい。

目に見えない疾患だからこそ手遅れになることも多い。そもそも精神科へかかることのイメージがよくない。など精神科医療へのイメージから、病院にかかるタイミングに遅れが生じる事があり、発症後がほとんどです。小さなSOSサインに気づくことは難しいかもしれませんが、いつもと違うふとした発言や行動、生活リズムの乱れ、表情など変わったことがあれば些細な会話でも構いません。交流をとってみてください。悩みを聞いてあげてください。精神科医療の大事な治療要素は「コミュニケーション」です。

そもそも精神科疾患に「予防」ってある?

上記であげた様に精神科にかかる方々は発症後に医療へ関わることがほとんどです。私が思うことは精神科疾患の「予防」はできないのか?です。目に見えない。気づきにくい。ましてや育ってきた環境や背景。性格など万人が一つとして同じでは無いこと。多角的な要因が関係すること。その為、治療、予防的エビデンスを確立するには正直、難しいところがあると思います。また、精神科に特定した予防とは?発症の確たる要因は?など、まだまだ確証が取れたデータは少ないです。しかし、やはりどのような病にも予防という概念は必要であると思います。

エビデンスが乏しい為、正直、私も確固たる自信はありません。うまく伝えることはできないと思いますが精神科疾患にかかる方々、悩みや不安を抱えている方々を少しでも減らしたい。そうゆう思いを持っています。この記事を見てくれた方々の意見や考え方も是非参考にしたいです。

では精神科医療の予防はどうするの?と考えた時に私が思うことは・・・生まれた時、幼少期、思春期、青年期の幼き頃の環境や経験などで感じた心の傷をいち早く気づき本人の為にサポートしてあげられるか?です。当たり前だろ!と思われる方もいると思いますが、その環境が少ない。

数十年前の話になりますが・・・私の親戚の姉さんは統合失調症という病にかかってしまいました。原因は10代の頃に受けたイジメが原因です。一般の方々は楽しいイメージがあると思う修学旅行。彼女は日々イジメを受けながら息苦しい毎日を過ごしてきた中、修学旅行という集団行動が必要な行事で仲間はずれ・・・生涯忘れることのできない惨めな経験をしたと思います。修学旅行から帰ってきた時には既に遅し。幻聴や妄想の症状に悩まされたのです。彼女は数十年立つ今でも精神科病院に入院しています。

問い詰めるつもりはありませんが・・・先生方は日頃から彼女の様子や友人関係は把握できなかったのか?環境はどうだったのか?家族は彼女のSOSに気づけなかったのか?周囲に彼女を守る環境はなかったのか?家族の気持ちも踏まえて大変悔やまれる事が多くあると思います。

また、彼女自身にも何か原因があったのか?コミュニケーションが苦手。問題を解決できる能力が低い。自分に自信がない。相手の気持ちを察する能力が乏しい。色々と要因はあるますが、これは全ての人に当てはまる事だと思います。そういった能力がどうゆうふうに培われるか?それは、先程からもあるように幼き頃からの経験からです。

やはり幼き頃からの育つ過程を大切にしていかないといけないと思います。その子が育つ環境や背景など外部的要因。心や知能の成長を促す経験といった内部的要因。両方の視点からサポートできる体制を整えていかないといけません。特に児童期、青年期が大事。学校の先生、家族、友人は多大な影響を与えてくれます。

教育、家族、貧困、友人、コミュニケーション、問題解決能力、作業遂行力など、さまざまな要因を、「その人」が成長の過程で上手くいくよう「その人」に関わる周囲のすべての人がサポート、アドバイスできる環境を、どう構築していくか。SOSをいち早く察知できる環境。その人を守れる環境。

皆さんが少しでも感心を向けて頂ければ精神科疾患を予防する事ができると思います。大事なのはコミュニケーションです。

長々と書いてみましたが、うまくまとめる事ができないので、ここらへんで終わります!w
何が何だかわからない文章になってしまいました!w
ニュアンスだけでも感じとってくれたら幸いです!
最後までお読み頂きありがとうございました♪

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