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【インサイダー】イスラエル市場の空売り【決定的】

ハマスがイスラエルを攻撃したのは、10月7日。

その5日まえの10月2日に、イスラエル市場で22万7千ドルを空売りした人物、乃至は組織がいる。

この市場の過去2カ月の空売りの平均は2千ドルだ。

この攻撃を事前に知っていて、大儲けをしたヤツがいるということだ。

ちなみに空売りとは、自分でその有価証券を持っていないが売ったことにして、期日に清算する。非常にリスキーなので一般の人はやらない。銀行をはじめ金融機関、投資家、デイトレーダーがやる。

話を戻すと、ハマスかイスラエルか分からないが、たぶんハマス、いやイスラエルか、どちらにしろこのインサイダーは許しがたい。

もしも自分が知っていたら、やらなかったか、と問われると自信が揺らぐが、戦争の引き金を株式市場という資本主義の現場で金にする。
それはやっちゃあいけないんじゃあないかい。

’’情報の非対称性’’と呼ぶ。

彼我の情報に差があるとき、取り引きに不利有利ができるということだ。

イスラエルとハマスから離れるが、情報の非対称性から起こる問題は二つ。

「逆選択」と「モラルハザード」。

まず逆選択。

モノが多すぎて(情報が多すぎて)、高品質なものより低品質なものをえらぶ。
よく例に出されるのが保険だ。若く健康な人ほど高品質な保険に入っておかず、病気の人ほど低品質な保険にしか入れない。

モラルハザード。

これは自動車の保険に入ったから、スピードを出して事故とかいう話だ。

情報の非対称性の損失を避けるためには、「シグナリング」、「スクリーニング」、「第3者の介入」が必要だ。

シグナリングは食料品であれば生産者の顔を写真で見せるなどの取り組みが行われている。
また各ウェブサイトでは顧客の声などを載せているのもシグナリングの一種である。
YouTubeのコメント欄もそうかもしれない。

スクリーニングは自動車保険で、事故の場合一部負担で安い保険と、負担なしで高い保険を提示すればいい。
これで自分で告白する。
リスクアバースかリスクテイカーか。

第3者の介入は医薬品のようにメーカーとじっさい使う患者に情報の非対称性があるので、国の認証を受ける。これは「レモン市場」という俗語で粗悪品ばかりが流通するのを防ぐためだ。

最後に付け加えるのなら、AIの発展が情報の非対称性をどうやって克服していくのか楽しみだ。

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