コロナ過で進化したデジタルファーストのスポーツファンエンゲージメント施策【Stats Perform 顧客事例】
SPORTFIVE 社の 「2020 AFF スズキカップ」におけるファンエンゲージメント取組事例の紹介
2020 AFFスズキカップ(東南アジアサッカー選手権)とは
ASEANサッカー連盟(AFF)が2年に1回主催するサッカーの国際大会で、東南アジア地域で大きな盛り上がりをみせるスポーツの祭典でもあります。
2020年大会は、新型コロナウイルスの影響により1年の開催延期を余儀なくされ、2021年12月5日から2022年1月1日の期間で開催されました。参加チーム数は10チーム。2020年大会はタイ王国代表チームが2大会ぶり6度目の優勝により、コロナウイルス感染症の影響で様々な困難がありながらも無事に閉幕した大会となります。
コロナ感染症の影響により困難になった大会運営
コロナウイルス感染症の影響により、ASEANサッカー協会(AFF)は、東南アジア地域にとって重要な大会である『AFFスズキカップ2020年大会』の開催フォーマット変更を強いられました。
当初は、予選を通過したASEANの10カ国によるホーム&アウェイ方式が採用される予定でしたが、東南アジア地域のコロナウイルス感染症の状況を鑑みて、シンガポール1カ国で開催することが決定されます。
これにより、スタジアムへの来場者数にも制限が設けられ、会場も2か所のみに絞られたため、試合会場での直接的なファンへの訴求が難しい状況にななってしまいます。そこで、検討を重ねた結果、AFFはファンエンゲージメントの主軸をデジタルチャンネル上で展開する方向転換を行いました。
ファンエンゲージメントに関して出てきた課題
スタジアムの観客数が限られる中で、これまでと同様のエンゲージメント施策を実施することができず、主催者にとっては難題がのしかかる状況です。そこで、AFFスズキカップの放映権とスポンサーシップ権を販売しているSPORTFIVE社は、デジタルファーストの施策を提案します。
掲げた4つの目標
SPORTFIVE社は、ファンとのつながりを維持しつつ、大会スポンサー・パートナーがマーケティングの目標を達成するために、特にソーシャルメディアにおいて、大会関連のコンテンツの質と量をともに向上させることが必要だと考えます。そこで、大会での目標を以下の4つに定めました。
●「当該地域におけるAFFスズキカップのファン層の拡大」
●「大会のソーシャルメディアでのリーチの増加」
●「有意義なコンテンツ配信による、大会アイデンティティの認知と様々な媒体でのファンとの交流」
●「スポンサーと地元ファンの結びつき強化」
これらの目標を達成する手段として、Stats Perform の PressBox グラフィックスが、ファン体験の向上に最適なプラットフォームとして浮上しました。
目標を達成するための手段
SPORTFIVE社の東南アジア地域でデジタル・マーケティング・マネージャーを務めるシェーン・ロイ(Shane Loi)氏が率いるチームは、スポンサーやパートナー独自のアイデンティティやブランドコンセプトを考慮した上で、Facebook、Instagram、Twitter、TikTok、YouTubeといった各プラットフォームに照準を合わせたデジタルコンテンツの計画を立て、Stats Performのグラフィックデザインチームと協力しながら、これらのアイデアを実現させるための道筋を描いていきます。
ASEANサッカーのファンを熱狂させるのは、隣国同士の激しいライバル関係が非常に大きい要素です。2020年大会のテーマは、「Rivalries Never Die(ライバルは永遠に)」。このテーマに沿ったASEANサッカーの素晴らしさを伝えるデジタルキャンペーンを展開することは重要であると同時に、複数のスポンサーやパートナー独自のブランドアイデンティティを重視することも必要とされました。
PressBoxグラフィックスは、このような課題に柔軟に応えるグラフィックデザイン作成能力や、Optaデータをリアルタイムでグラフィックに反映させることができる特徴を持っているため、この施策を成功させるための最適なソリューションとして採用されることになります。
試合やチーム、選手の豊富なデータを利用できるようになったことで、SPORTFIVE社が提供することができるスポンサーやパートナー向けブランデッドコンテンツの幅も広がることになります。
AFFスズキカップを通じて、スポンサーやパートナーが独自の施策を展開できるようになり、ファンとの関連性を高めることも可能にしました。
PressBoxグラフィックスが持つ、コンテンツを簡単かつスピーディーに作成できる特徴は、タイムリーにソーシャルメディアにコンテンツを投稿する必要があるマッチデイにおいては特に重要なことです。
コンテンツ数の増加と作成効率の向上に大きく貢献しただけでなく、これまで手作業でコンテンツを作成していたデザインチームの負担を軽減することにも効果を発揮します。
PressBoxグラフィックスでは、コンテンツの高度なカスタマイズが可能なため、デザインチームはAFFスズキカップのブランドガイドラインに則りながら、一方で、デザイナー自身の能力を活かしたクリエイティブな制作を行うことを可能にしました。
施策の結果と評価
SPORTFIVE社にとっても、この施策で実現することができた結果については大変満足していただける結果となりました。デザイナーやデジタルチームの負担を増やすことなく、2020 AFFスズキカップの画像・動画コンテンツをのボリュームを増加させることができたこと、また、この施策を通じて大きな貢献となったコンテンツ制作の効率性と有効性は、非常に価値のあるものという評価も得ました。
SPORTFIVE社 が達成した数字:
● 合計20億インプレッション以上と、2,950万エンゲージメント(2018年の前回大会から、各253%増、96%増)
● PressBoxグラフィックスのブランデッドコンテンツ(静止画コンテンツ)のみで、合計1億900万インプレッション以上、390万エンゲージメント
● 各ソーシャルメディアプラットフォームのファン総数が2018年の220万人から350万人に増加(61%増)
SPORTFIVE社でデジタル&ブランドマーケティングのVPを務めるティルマン・ウェント(Tilman Wendt)氏は、今回のパートナーシップについて、以下のように述べました。
「AFFスズキカップでのStats Performとのパートナーシップには満足しています。PressBoxグラフィックスを使うことで、デジタルファーストの施策を展開するときの可能性が広がりました。このプラットフォームの簡易性と利便性により、作業の効率が大幅に向上しました。これは、ユーザー自身が『どこで、いつ、誰が、何を、どのように』コンテンツを消費するかを決めることができる現代のメディア環境においてはとても重要になります」。
今回の取り組みでは、ファンが在宅を強いられるコロナ禍の状況下で、データドリブンのコンテンツは試合を通してファンを魅了することに貢献した事例です。役立ちました。PressBoxグラフィックスを利用することで、デザインチームやコンテンツチームは、限られた時間の中でも能力を最大限に活用し、ソーシャルメディアを効果的に使用することができます。
PressBox グラフィックユーザーのグラフィックテンプレート集は下記のリンクからご覧いただけます。
https://twitter.com/PressBoxGraphic?s=09
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