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【2024上半期】おもしろかった本

今日は2024年の上半期に読了した本を5冊、紹介します!

あなたが誰かを殺した/東野圭吾

あらすじ

閑静な別荘地で起きた連続殺人事件。
バーベキューパーティーに参加した者たち15人の内、5人が殺害され、1人がけがを負うという、凄惨な事件となった。
この事件の犯人はすぐに判明した。それは、犯人が事件の起きた別荘地近くのレストランに現れ、自分が犯人であることを告げたからだ。
しかし、その犯人は、無差別殺人であることを語っただけで、なぜバーベキューパーティーに参加した者たちを襲うことにしたのか、などの犯行に至る経緯の詳細を語ろうとはしなかった。
犯人の中途半端な自供に納得がいかない遺族たちは、この犯行がどのように起きてしまったのかを少しでも明らかにしたいという思いで、遺族たちが集まる検証会を開催することにした。

東野圭吾作品ナビサイト

感想
東野圭吾の加賀恭一郎シリーズの12作目。私はこのシリーズが大好き。冷静沈着で、優しそうに見えて鋭い加賀さんがかっこいい。今回は登場人物が多めなので最初は混乱するけど徐々に整理されていきます。今回もおもしろかったな〜。次に読む本を決める際に、「次はハズレのない推理ものが読みたい」と思ったら東野作品を手に取るといいかも、と思った。

雑談力/五百田達成

感想
たしか飛行機内で読んだ。なんで読んだんだっけ。たぶんだけど、読んだ当時ちょっと鬱気味になってきてて、人と話すのが苦痛に感じてたのかも。または逆に活動的になってきてて、家族や友達との会話をより楽しくしたかったのかも。でも実際の内容は「仲良すぎず、だけど関わりがある知り合い」と話すときのコツがたくさん紹介されていた。ビジネスマンに向いてる本だと思う。すぐに実行できそうなことがたくさん書かれていた。

変な家/雨穴

あらすじ

オカルト専門のフリーライターの私は、知人の柳岡さんから引越し予定の家の間取りが変だと相談を受ける。たしかに間取り図を見ると、一箇所変な点を見つけた。ある場所に謎の空間が書かれていたのだ。
私は建築設計士でホラーやミステリーに詳しい栗原さんに協力を求めた。間取りの不可解な点について思うところがないか聞いてみると、私が不自然に思ったところ以外にも変な点がいくつか浮かび上がってきた。そこから栗原さんが導き出した、ある驚くべき仮説とは…。

さとなり

感想
賛否両論あったみたいだけど私は楽しめた。たしかにミステリーというよりホラーだったから、ミステリーを期待してた人にとっては肩透かし感があったんだと思う。最初からホラーとして読んだほうが良さそう。映画はグロいらしいので観ていません。

31歳BLマンガ家が婚活するとこうなる

感想
BL漫画家である著者が婚活に奮闘する様子を描いたコミックエッセイ。著者が婚活をしていた当時はまだ「マッチングアプリ」と呼ばれるものはなく、いわゆる「出会い系サイト」で男性と知り合っていたみたい。(今のマッチングアプリも出会い系サイトと内容は変わらないけど。)メールを200人くらいとやりとりしてたのがすごすぎると思った。どんな基準で絞り込んでいったんだろう。そこが一番気になった。本当に結婚したいなら婚活はガチでやらないといけないっていうのがひしひし伝わってきて良かった。私にとっても、そのうち身近な話になるかもな。

映画を早送りで見る人たち

感想
新書。映画を早送りで見る人たちの一部を「オタクになりたいけど、本来オタク気質なわけではないから、がんばってアニメや映画などを大量に消費しようとしている人たち」と表現されていて、なるほどそんな人たちがいるのか、と納得した。私も完全にオタク化したのは大学生の頃で遅かったからなんとなく気持ちはわかる。オタクの従姉妹は小学生の頃からアニメを見続けてるから、見てきた量が半端じゃないんよね。それにはもうどう頑張っても追いつけない。私は「自分はアニメよりもリアリティーやサバイバル番組が好きだ!それを見よう!」と方向転換できたから良かったけど、「周りにオタクの友達が多いから」、あるいは「知識量があるオタクってかっこいいから」という理由で無理にアニメを消費している人たちはきついだろうな。興味ないなら無理に見なくていいのにな〜と思ってしまう。たしか本著では「就活のときに語れる内容がないから無理にオタクになろうとしてる」みたいに書いてあった気がする。(間違ってたらすみません。)たしかに就活のときって何喋ればいいんだろうね。

映画やアニメを早送りで見る人は「10秒飛ばし」もよく使うらしい。景色が流れてるだけのシーンとかは容赦なく飛ばすらしい。でもたまに飛ばしすぎて内容がわからなくなって結局巻き戻して見てるらしい。逆に効率悪くなってないか…?でも今は「あらすじまとめサイト」があるから、それを先に読んで本当に面白そうだったら見よう、と判断してる人も多いみたい。私はこれから見る作品のネタバレは絶対に踏みたくないタイプだから、なんでわざわざ自分から「ネタバレありあらすじ」を見に行くのかわからなかった。けど今は「時間には限りがあるのに、コンテンツ数は莫大だから、本当に面白いものだけ見たい」と思う人が多いみたい。タイパってことだよね。

でも映画を作ってる人からすれば、間(ま)や背景描写なども必要だから盛り込んでるわけで、それを「不必要」と判断して飛ばされるのは嫌だろうなぁ。この本の著者も言ってたけど「作品」ではなく「コンテンツ」として消化されてる感を抱くだろうな。著者は確かこうも書いていた。「『鬼滅の刃』は説明セリフが多すぎる。これも最近の視聴者に寄り添った結果だと思う。昔はただ力んでいる様子をセリフ無しで描いて、それを鑑賞者が自分なりに解釈していたが、現代人はセリフがないシーンは不要だからと飛ばしてしまう。だから炭治郎に逐一、今何が起こってるのか説明させている」。映画やアニメを作る人達が、これからも視聴者の傾向に合わせていけば、セリフ過多の作品がたくさん生まれるのかな?作りての人たちはどの程度、視聴者に合わせていくんだろう。

参考
・東野圭吾作品ナビサイト
東野圭吾ナビサイト|あなたが誰かを殺したのあらすじ (higashinokeigo.net)
・さとなり
3分で分かる『変な家』のあらすじ&ネタバレ解説・感想まとめ | さとなり (satonari.com)

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