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三国志を大人読みしてみた。

子供の頃、横山光輝の三国志が流行っていた。今ならワンピースが長編漫画だが、当時は長編ものが珍しかったように記憶している。
古本屋にもよくあったが、気がつけば見なくなった。アニメ化もされたように思う。

子供の頃はなんだか内容が難しく、時代背景もよくわからず。途中で挫折した。
最近になって、単行本化されたものをたまたま見つけ、大人買いならぬ、大人読みをしてみた。
要するに一気に全巻読むということ。

これがまた、なかなかに面白かった。
中国の漢王朝の最後のほうの時代の話。
今漫画で連載しているキングダムよりだいぶ後の時代。
劉備、関羽、張飛、諸葛亮、曹操など
個性豊かなメンツ。

子供のころにおばあちゃんに、毘沙門天の御守りをもらったが、それが関羽のことらしいと聞いたことがあった。
子供ながらに、なんで神様なのか?神になったのか?と思っていたが、神様として崇められる経緯も漫画にはあった。
武人として、人としていろんな人から尊ばれる人は亡くなると神として祀られていた。

また、日本では最古の書物は6世紀に編纂された日本書紀と古事記のみ。
魏志倭人伝に、倭人のことを記した一文があるが、この書物に関わるのが曹操。
若い時からの策略家だが、武力が弱かった為に力をつけるのが遅かったが、戦った敵を仲間につけていくことで勢力を拡大した人物だ。
三国志では劉備のライバルとして描かれるが、この人物は本当にかっこいい。
男っぽいのだ。情にもあつく、関羽を逃す姿には心を打たれる。

一方、劉備。
間違いなく主人公なのだが、ちょっと残念なところが多い。優しいのだが、かっこよくはない。
城主になって早々に、同盟を、結んだ相手に城は乗っ取られてしまうは、そこからだいぶ後になるが、蜀を作ってからはちょっとのんびりしすぎ、諸葛亮に喝をいれられている。また、部下の趙雲が命懸けで守った劉備の息子がいるが、最終巻でとても残念な姿が描かれている。

この話は主人公としては劉備だが、以外の人物もかなりの個性がありとてもおもしろい。

中国人の同僚に 三国志の話をすると、意外にあまりしらないらしい。日本人のほうが詳しいらしく。
これも漫画文化の日本ならではの影響なのだと思う。

子供の頃、ゲームや漫画は悪とされてきたが、いやはや大人になって思うことは勉強以外で学んだことが大人になって意外に話のネタになったり、楽しめたりすることだ。また、改めて読んでみるのは新たな発見になる。昔よく見てたはずのものも、時間がたち、今の自分のフィルタで見ると見え方が違うことに気づきますよ。

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