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表面張力のような人生

水は、溢れそうな時、張っているのではない。

ただただ、丸くなろうとしているだけなのだ。

風呂桶に張った水は、いまにも溢れそうだ。

シャワーの水は、小さく、丸く分散する。
出口に出る前までは丸くなかったのに。だ。

外の世界にでると、丸くなる必要がある。

外から中の世界に戻ると、今までなんでまるかったのかを忘れてしまう。

ぎりぎりのラインにいると、ついつい去勢を張って膨れあがるのだ。

なんとも、
まあ、表面張力のような人生だ。

桶の水は、溢れて、
線になって流れてしまった。

行き先は決まっているんだろうな。

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