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メキシコ進出支援プラットフォーム「PUERT@」のサイト!メキシコへの事業進出や中南米展開にご興味あるかた、お気軽にご連絡ください! 著者プロフィールはこちら!⇒https://note.com/startupmx/n/n59ed1e564777

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進化論から考える社会におけるスタートアップの役割

注)本記事はJICAの公式見解ではなく、専門家個人の見解、所管です 前にも書きましたが、スタートアップの多くは失敗します。 じゃあなぜ、公的機関が税金を使って、ほぼほぼ失敗するスタートアップの支援を行うのでしょうか? これを考える上で、生物の進化の仕組みがヒントをくれるような気がしています。 遺伝子のコピーのエラーはなぜ起こるのか?話は飛びますが、生物の細胞分裂が起こる際にはDNAがコピーされます。その時に、時々エラーが起こります。コピーミスです。 それが理由で、人

    • 5/8 イベント告知

      イベントの告知です! メキシコのベンチャーキャピタル、Angel Venturesと共同で5/8にメキシコシティにてネットワーキングイベントを行います! 今回のテーマは、Fintech、AgriTech、HealthTechです!テーマを絞って、いい協業が生まれる可能性を上げたいと思っています! ご興味あるかた、以下からお申込みください!もちろん参加は無料です!

      • 先住民比率No.1、メキシコの田舎・オアハカ州のビジネス事情

        メキシコの地方、南部に位置するオアハカ州でJICA海外協力隊として産業開発支援を行っている井戸です! 本日はメキシコの地方のビジネス事情についてお話しできたらと思います。 オアハカ州はメキシコでもっとも先住民族の比率が高いといわれる州で、人口の約4割がサポテカ、ミステカといった先住民族で、彼らが受け継ぐ文化や伝統がオアハカ州の最大の魅力です。 毎年7月にはオアハカ州全土から先住民族が集まり、伝統的な舞踏を披露し合うゲラゲッツァ祭があり、彼らの独特な伝統文化を見ようと国内外か

        • 3/6 ネットワーキングイベント開催告知!

          ※執筆者:並木 しばらく更新が途絶えておりましたが、イベント告知です。 メキシコのスタートアップエコシステムを盛り上げる!為にメキシコに来てるのですが、エコシステムが盛り上がるためにはいろんなアクターが繋がっていくことが大事かと思っています。 ので、先日紹介したSolve Awardsというファミリーオフィス、そのグループのEvolusieというベンチャーキャピタルと、ネットワーキングイベントをやることにしました!文化の違いや、日本がメキシコのスタートアップ活性化にどの

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        進化論から考える社会におけるスタートアップの役割

          【コラム】着火が一番難しい:ゼロイチの難しさ

          起業って、最初が一番難しいし、精神的にもきついなあと思います。 バーベキューで火をつけたことはあるでしょうか?着火の時が一番難しいと思います。なかなか火がつかない。 一旦火がついてしまえば、その火を大きくするのは比較的簡単だし、時には思ってもなかったくらい火が大きくなってしまう時もあります。 事業も一緒かと思います。」 最初って、一人だし、お客さんも来ないし、精神的にとてもつらい。 理解してくれる人もいないし、手伝ってくれる人もいないし、売っている商品やサービスが一つ

          【コラム】着火が一番難しい:ゼロイチの難しさ

          中南米におけるスタートアップエコシステムのハブとしてのメキシコ②:地の利

          メキシコのスタートアップエコシステムの具体的にどのあたりが魅力なのかを見ていくシリーズ第二回、前回の記事では人材が豊富であることを解説しましたが、今日は地の利についてです。 スタートアップエコシステムの本家本元、アメリカに近いインターネットで物理的な距離があまり関係なくなった現代とはいえ、地理的な要素は経済にとってとても大切です。 やはり人間、近くにあるものに対して臨場感が湧くし、一緒に何かをしたいと思うものです。 その意味で、メキシコは絶好の地理的条件を有しています。

          中南米におけるスタートアップエコシステムのハブとしてのメキシコ②:地の利

          メキシコのファミリーオフィス紹介①:Solve Awards

          今日はメキシコのファミリーオフィスの一つ、Solve Awardsを紹介します。 持続可能性に注力する事業に資金を与えるNPOSolve Awardsは、持続可能な社会の構築に貢献する事業に資金を与えるNPOです。CO2削減、循環型経済、生態系の保全、健康と福祉などを促進する起業家に、コンテストを通じて$150,000 USDの賞金を与えています。 創業者はプライベートエクイティなどの事業で成功したLuisさん創業者は、プライベートエクイティ事業などで成功し、メキシコで有

          メキシコのファミリーオフィス紹介①:Solve Awards

          ファミリーオフィス:メキシコのスタートアップエコシステムにおける重要なプレーヤー

          日本でスタートアップ業界に関わるプレーヤーといえば、起業家を始め、ベンチャーキャピタルやエンジェル投資家、コーポレートベンチャーキャピタル、アクセラレーター、大学発のファンド、なんかが思い浮かぶと思います。 でも、ここ、メキシコにおいてはファミリーオフィスも重要なプレーヤーの一つです。 ファミリーオフィスってそもそも何?でも、ファミリーオフィスって日本ではあまり聞きなれない言葉のような気がします。 ファミリーオフィスとは、「裕福な家族の投資管理と資産管理を扱う非公開会社

          ファミリーオフィス:メキシコのスタートアップエコシステムにおける重要なプレーヤー

          【日曜コラム】余白がたくさんの中南米

          注)本記事はJICAの公式見解ではなく、専門家個人の見解、所管です 日曜なので、データの引用もファクトのサポートもない短めコラム。 メキシコに限らず、いわゆる発展途上国、新興国と呼ばれる国に行っていつも感じるのは、余白がたくさんあるなあということ。 まだ開拓されていない土地やサービス、技術、プロセス、人材、などがそこら中にあって、こんなこともできるじゃん、あんなこともできるじゃん、あれもやりたい、これもやりたい、みたいなことが頭の中に次々と浮かんでくる。 日本のこうい

          【日曜コラム】余白がたくさんの中南米

          スタートアップの闇③:イーロンマスクのドラッグ問題

          注)本記事はJICAの公式見解ではなく、専門家個人の見解、所管です 前回、前々回と、スタートアップの難しい側面、ヤバい側面を見てきましたが、今回は直近報道があった、イーロンマスクのドラッグ常習問題についてです。 起業家が創る「現実歪曲空間」最初このニュースを読んだ時、正直な感想は、「まあそうだよなあ」でした。 違法薬物を使っているならそれは咎められるべきですし(違法なんだから当たり前)、社会のルールの中でビジネスをすべきなのは当たり前です。 薬物を使用せずにスタートア

          スタートアップの闇③:イーロンマスクのドラッグ問題

          中南米におけるスタートアップエコシステムのハブとしてのメキシコ①:人材の宝庫

          以前の記事で紹介したように、メキシコシティはラテンアメリカのスタートアップエコシステムランキングで2位につけていますが、1位はブラジルなので、スペイン語圏ラテンアメリカでは1位です(ブラジルはポルトガル語圏)。 なので、メキシコは、スペイン語圏ラテンアメリカのスタートアップ市場を考える上で外せない国になっています。 そんなメキシコのスタートアップエコシステムの具体的にどのあたりが魅力なのかを何回かにわたって見ていきたいとおもいます。今日のテーマは「人材」です。 メキシコ

          中南米におけるスタートアップエコシステムのハブとしてのメキシコ①:人材の宝庫

          0→1が得意なアメリカ、1→10が得意な日本?とあるメキシコVCとの会話

          注)本記事はJICAの公式見解ではなく、専門家個人の見解、所管です 先日、とあるメキシコのベンチャーキャピタル(VC)と話していて、興味深いディスカッションになりました。VCいわく、 「メキシコでは、結構皆すぐに事業を始めるので、スタートアップは多いように思う(質はおいといて)。だけど、スケールアップの段階になると行き詰まり、組織を大きくできないところが多い」 「アメリカは0→1が得意なように思う。我々もどちららかと言うとそうだ。日本は1→10が得意なように思う。トヨタ

          0→1が得意なアメリカ、1→10が得意な日本?とあるメキシコVCとの会話

          スタートアップの闇?②:We Workのカルチャー問題

          注)本記事はJICAの公式見解ではなく、専門家個人の見解、所管です 前回に引き続きスタートアップの失敗例シリーズです。 つい最近のスタートアップの失敗例として記憶に新しいのは、We Workの例でしょう。 We Workの大失敗ドキュメンタリーにもなりましたが、We Workは評価額が一時期5兆円を超えていた、超イケイケスタートアップでした。前回の記事で取り上げたTheranosの評価額が高い時で9000億円ごえだったので、その5倍以上の巨大スタートアップだったと言えま

          スタートアップの闇?②:We Workのカルチャー問題

          スタートアップの闇①:次のスティーブジョブスと言われたエリザベス・ホームズ

          注)本記事はJICAの公式見解ではなく、専門家個人の見解、所管です 最近、日本政府も政策の柱としてスタートアップ支援を打ち出すなど、スタートアップに対するキラキラしたイメージが醸成されているかもしれません。 でも、当たり前ですが、スタートアップだからといって全てがスゲーわけではありません。何回かに分けて、スタートアップの大失敗例や闇の部分を少しずつ見ていこうと思います。そこから学ぶことも多いはずです。 次のスティーブジョブスと言われたエリザベス・ホームズの転落:Ther

          スタートアップの闇①:次のスティーブジョブスと言われたエリザベス・ホームズ

          メキシコにおける格差とスタートアップの戦略:その②- 本当に貧しい人たちは豊かになるのか?

          注)本記事はJICAの公式見解ではなく、専門家個人の見解、所管です 先日の記事で、メキシコにおいてスタートアップの経営戦略を考えるときには、格差について考えることがポイントだよね、みたいなことを書きました。 その中で、今貧しい層も今後成長することが見込まれるから、市場として将来有望だ、みたいなことも書きました。 でも、本当に貧しい層は今後成長して購買力をつけ、スタートアップの優良な顧客になってくれるのでしょうか? 固定化された格差?これに対して、一つには悲観的な見方が

          メキシコにおける格差とスタートアップの戦略:その②- 本当に貧しい人たちは豊かになるのか?

          メキシコスタートアップのエグジット戦略①:IPOはほぼ選択肢にない?

          注)本記事はJICAの公式見解ではなく、専門家個人の見解、所管です メキシコのVCと話していて、彼らがよく言うのは、「スタートアップへの投資額が足りない」「もっと海外から資本を呼び込まなければ」「諸外国のように年金基金の一部をVCにまわしてほしい」ということです。 でも、なぜスタートアップへの投資額が足りないのでしょうか? 僕には、「エグジットの手段が少ないからじゃないか?」という仮説があります。 メキシコ証券取引所:Bolsa Mexicana de Valores

          メキシコスタートアップのエグジット戦略①:IPOはほぼ選択肢にない?