【2月5日週】世界資金調達サマリー

2月5日から9日の間で目立つ資金調達を取り上げています。

1. Epic Games（ゲーム）
2. NinjaOne（セキュリティ）
3. Neurona Therapeutics（バイオ）
4. Starship Technologies（ロボット）
5. Platform Accounting Group（金融）

1. Epic Games

・調達日：2月7日
・調達金額：15億ドル
・出資元：Disney
・企業概要：
Epic Gamesは、最先端のゲームとクロスプラットフォームゲームエンジン技術の開発を行っている企業です。彼らは、「フォートナイト」、「ロケットリーグ」、「Unreal Tournament」などの人気ゲームを提供しており、ゲーム開発者向けにはUnreal Engineという強力なゲームエンジンも提供しています。Epic Games Storeを通じて、さまざまなゲームやアプリケーションを購入することができます。また、SketchfabやArtStationなどのプラットフォームを通じて、クリエイターが作品を展示・販売するためのマーケットプレイスも提供しています。
・今後：
ディズニーは、フォートナイトとアンリアルエンジンの開発者であるEpic Gamesに15億ドルを投資し、新しいディズニーゲームユニバースを開発すると発表しました。
・HP URL：https://www.epicgames.com/site/ja/home
・参照元：https://venturebeat.com/games/disney-invests-1-5b-in-fortnite-maker-epic-games-to-build-a-persistent-game-universe/

2. NinjaOne

・調達日：2月6日
・シリーズ：C
・調達金額：2.315億ドル
・出資元：ICONIQ Growth(リード)、Adyen、Datadog、Gitlab、Miro、Snowflake
・企業概要：
「NinjaOne」は、エンドポイント管理、パッチ管理、リモートサポートを提供するIT管理プラットフォームです。契約やプラットフォーム料金は不要で、無料のオンボーディングとサポートが特徴。世界中のMSPとIT部門から高評価を受け、700万以上のエンドポイントを83カ国以上で管理しています。主な機能には、リモートモニタリング＆マネジメント（RMM）、エンドポイント管理、パッチ管理、ソフトウェア展開、モニタリング＆アラーティング、自動化、リモートアクセス、バックアップがあります。「NinjaOne」は、ITの複雑さを解消し、生産性の向上、リスクとコストの削減を実現します。
・今後：
顧客サポートの強化、プラットフォームおよび製品の革新への大規模な投資、そして顧客のニーズに応えるためのビジネスのスケールアップに充当される予定だ。これにより、エンドポイント管理分野での自動化のさらなる進展を支え、顧客の成功を加速させることを目指す。
・HP URL：https://www.ninjaone.com/
・参照元：https://www.ninjaone.com/press/ninjaone-secures-231-5m-series-c-funding-led-by-iconiq-growth/

3.Neurona Therapeutics

・調達日：2月8日
・調達金額：1.2億ドル
・出資元：Viking Global Investors(リード)、Cormorant Asset Management（リード)、The Column Group, LYFE Capital, Schroders Capital, Willett Advisors, Ysios Capital Partners, Euclidean Capital, SymBiosis, Alexandria Venture Investments, Berkeley Frontier Fund, Sphera Biotech Master Fund LP, Spur Capital Partners, UCB Ventures, and UC Investments
・企業概要：
Neurona Therapeuticsは、神経系の慢性疾患に対する再生細胞療法を開発する臨床段階のバイオセラピューティクス企業です。この会社は、機能不全の神経回路を標的とした修復を目指し、神経系の修復に貢献する恒久的に統合される再生細胞療法を開発しています。効果的な治療オプションが不足している慢性神経系障害*に対して、一回の投与で長期的な病気の改善を達成する可能性があります。そのパイプラインには、NRTX-1001を先頭に、多くの慢性神経系障害に対するアロジェニック（他人由来）の即時使用可能な神経細胞療法が含まれており、これはてんかん治療用の初のクラス抑制神経細胞療法です。

*慢性神経系障害とは、神経系に影響を与える病気や障害が長期間にわたって持続する状態を指します。神経系は、脳、脊髄、および体の他の部分をつなぐ神経から構成されており、私たちの感覚、動作、思考を制御しています。慢性神経系障害には、多様な原因と症状があり、例えば以下のような病気が含まれます：

• パーキンソン病：脳の特定の部分が徐々に損傷し、手の震え、筋肉の硬直、動作の遅さなどの症状が現れます。

• 多発性硬化症（MS）：免疫系が誤って中枢神経系を攻撃し、視力の問題、歩行困難、疲労感などを引き起こします。

• アルツハイマー病：脳内の細胞が死に、記憶障害や認知機能の低下を引き起こす進行性の病気です。

• てんかん：脳内の電気的活動の異常により、反復する発作が特徴です。

・今後：
進行中および将来の臨床試験への資金提供、新しい療法の研究開発、チームの拡大、および特にNRTX-1001てんかんプログラムからの有望な初期臨床データに続いて、細胞療法製品の製造能力のスケールアップ
・HP URL：https://www.neuronatherapeutics.com/
・参照元：https://x.gd/9P2tr

4. Starship Technologies

 ・調達日：2月7日
・調達金額：0.9億ドル
・出資元：Plural、Iconical
・企業概要：
Starship Technologiesは、自律型ロボットによる配送サービスを提供する企業。世界中で毎日運用されている数千台のStarship配送ロボットは、顧客に喜びをもたらし、配送プロセスで時間を節約します。これらのロボットは、フル充電で18時間稼働し、平均的な配送にかかるエネルギーは、1杯のお茶を沸かすのと同じ量。Starshipは、パートナー向けの配送サービスソリューション「Delivery by Starship」を通じて、店舗やレストランがコスト効率とエネルギー効率の高い最後の1マイル配送をロボットを使って提供できるようにしています。これまでに600万回以上の自律配送を完了しており、その配送サービスは、より多くの場所での展開を目指している。
・今後：
技術の改善と運用の拡大を進めており、今後数か月で世界的にワイヤレス充電機能を展開する予定
・HP URL：https://www.starship.xyz/
・参照元：https://www.therobotreport.com/starship-raises-90m-for-outdoor-delivery-robots/#:~:text=Starship%20Technologies%20raised%20%2490%20million,started%20in%202014%2C%20per%20Crunchbase.

5 . Platform Accounting Group

・調達日：2月7日
・調達金額：0.85億ドル
・出資元：Cynosure Group(リード)、Swell Capital、Peery Capital
・企業概要：
Platform Accounting Groupは、小規模ながらも専門性の高い会計事務所に対して、現代的なサポート、リソース、ツールを提供し、急速に変化するビジネス環境の中で競争力を持たせることを目指しています。このアプローチは、特に資本、運用サポート、スタッフリソースが限られている小規模会計事務所にとって、非常に魅力的である。
また、Platformは、税務コンプライアンス、監査、アウトソーシング会計、ERPコンサルティング、富裕層向けアドバイザリーサービスなど、幅広いプロフェッショナルサービスを提供しています。これにより、個人や小規模ビジネスのニーズに応えることができます。さらに、Platformのビジネスモデルは、小規模オフィスの文化と自律性を保ちながら、企業レベルのリソースとサポートを提供することにより、地元のチームがクライアントとの個人的な関係を深めることに集中できるようにしています。これにより、顧客満足度が高まり、業界内での競争力が強化されます。
・今後：
28の事業所と現在のサービス提供体制をさらに強化する。
・HP URL：https://platformag.com/
・参照元：https://www.businesswire.com/news/home/20240207650857/en/Platform-Accounting-Group-Secures-85-million-in-Funding-Led-by-Cynosure-Group