"個の時代"の到来。タレント業のロングテール 〜インフルエンサーマーケについて思うこと〜

エクスペリエンスの観点から、サービスや組織を語っていきます。

マーケティングは「個」を重視する時代に向かっていく

リアルの世界がどんどんデジタル化され、リアルだろうがデジタルだろうが「施策」と「成果」のひも付きがわかるようになった今、すべてのマーケティング業務で圧倒的に早くPDCAを回せるようになってきた。

さらにAIの登場で、そのPDCAは自動的に最適化されていく。結果として「論理的に導き出せるすべての解・施策実行」は、いずれ人間の仕事ではなくなっていく。

そんな世界では、論理的に説明できないもの、つまり人の「想い」や「感情」に近い部分が価値の源泉になっていくのでは、というのは個人的な見解。

言い直すと、企業が選ばれる原理は「サービス提供者とユーザとの相性」のようなものになっていくと思っている。(MacとWinどっちが良いか、にロジカルな説明ができないように。人どうしの付き合いがなんとなくの居心地の良さ以外で説明できないように)

「事実」そのものには誰もがアクセスでき、お金を払われることは殆ど無い。が、「ある人の見解/事実をどの角度からみるか」などには、価値を感じられ、お金が払われ初めている。(cf, NewsPicksさんなど)

つまり、大量生産の時代から、徐々に個別最適化されていき、最終的には「個人」にまで分解されていく世の中になるのではないかと。

インフルエンサーマーケティングは、そんな「個」をロングテールつなぐ可能性を秘めている

最近はやりのインフルエンサーマーケティング。ステマっぽい世界観はそこまで好きではないけど、これまでの「売れているタレント」と「売れていないタレント」「一般人」という溝を、連続的に埋める面白い概念だなぁと捉えています。

超ニッチな領域のスターが生まれたりとか、「個々の強み・良さ」が引き出され称賛される世界観と捉えると、とてもきれいな世界だなぁと。

そんな「隠れてるけどすごい人」をデジタルの力で発掘できる世界は、"個の時代"にとてもフィットした世界観なのではないかと思っています。いわゆるロングテール的な考え方ですよね。

そんな世界を実現するために"広告費"などとして企業のお金が個人に流れていくのは、個人的には賛成です。

最近流行りのVtuberは「個の時代」に沿っているのか?

Vtuberはおそらく「個」と同じスキームで語れるものですね。リアルとデジタルの境目は、ここでもなくなってくる。

ただ、よくわかっていないです。勉強します。


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