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顧客解約率の動向が株式価値に与える影響が大きそう、という話を受けて

だいぶ遅れてしまいましたが... 下記ツイート見て、思ったことを備忘的に。

内容としては、(諸々あって実現はだいぶ先になるかもしれないけど)SaaS的な世界の中では、顧客解約率が株価に大きく影響しそうだ、という話。

今後この話は、SaaS銘柄に限った話では無くなっていくのでは、という考えを備忘がてらメモっておきます。

ビジネスはすべて「SaaS的な世界観」になっていく

賛否あると思いますが、「1回何かを購入して終わり」というようなトランザクション系のサービスも含めて、今後すべてのビジネスは「SaaS的な世界観」になっていくと捉えています(→ 顧客解約率が重視される世界観)

これは以前下記noteでも触れた話なのですが好きな話なのでもっかい別角度で話してみます。

例えばコンビニとかフリマアプリとかもトランザクション系のサービスですよね。1回のセッションでは同じものを買っている/売っているように見えても、大局的に見ると2割(やそれ以下)の顧客が売上の大半を作っているような構造になっていることが多いです。(8:2のパレートの法則とか有名ですよね。)

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そんな世界観の中では、
できるだけ多くの人に1回でも買ってもらうような施策ではなく、
一握りのコアな顧客を創造・維持する施策
がビジネス上超重要になってくるんです。

「SaaS的な世界」の解像度をもう少し上げてみる

何が変わるか、適当に羅列してみます

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■ ビジネスイシューの変化
(従来)ファネル通過率をいかに高め、高単価にしていくか | AIDMAとかAISAS的なマスの世界観
(現在〜今後)顧客ごとのLTVを如何に高めていくか | SaaS的な世界観

■ KPIの変化
(従来) 一定期間(1ヶ月など)の 客単価 × 訪問数  × CVR
(現在〜今後)定着度合いごとの 顧客数 × LTV

■ 目線の変化
(従来)「獲得」にフォーカス
(現在〜今後)「維持」にフォーカス

結果優しい世界になっていく、ということ

デジタルの普及よって会社と顧客が継続的な接点を持てる様になったおかげで、ちょっと誇張してでも一回売れれば良い!という世界観から、等身大で役立つものを提供して、それがフィットすれば今後もお付き合いしていく、って感の優しい世界観になったんですよね。

「顧客にとって真摯に、質の高いサービスを提供することがビジネス発展の根幹になりうる」ということ。良い世界だなと。がんばろ。



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