朝型・夜型の話題に疑問

3年位前からでしょうか。
朝型・夜型という話題において、人は遺伝子によってそもそも適性が決まっており、夜型の人が無理に朝起きて昼仕事をするという一般的なルーティンに合わせなくてもよいということが言われています。

ふと疑問に思って調べてみると、エビデンスがあまり出てこなく都合の良い解釈をされているブログや動画が多いなと感じています。

科学の分野ですので、また何年か後には全く逆の発見がされる可能性もありますし、正しかったとより研究によって解明されるかもしれませんが、現時点の感想としては、「夜型である人にとってのその理由付け、いいわけになる都合の良い説の認知が広がりすぎている」ように思います。

遺伝子という話をするのであれば、人間が生まれたといわれる700~1000万年前より太陽を基準に生活してきましたので、朝日を感じて体温が上昇し目覚める、日中活動をして疲れ、日が暮れるにつれ眠くなり眠るという生活習慣だったわけです。歴史を考えると、遺伝子がどうのというよりもスマホやPCなどの睡眠阻害要因、夜の静かな時間帯のほうが集中ができるといった外的要因やある意味での生活習慣の要素のほうが大きいのではと思ってしまいます。

今やメディアの力は偉大です。
メディアといっても新聞、テレビ、雑誌だけではなく、Youtubeやブログなどの個人がPV数を稼ぐためのコンテンツが非常に多くなってきている中で、共感を得られる内容の説は大きな声となって聞こえます。
そのため、エビデンスが薄い内容の説であっても認知が広がり、それが正しい情報として理解されてしまっている現状もあるのではないでしょうか。

要するには、大多数がそう思っていれば、それが定説となってしまう、仮に正しくなかったとしても。

情報を発信する側は、科学者だけではなくWebで調べたことを自分なりのフィルターをかけて発信するパターンも多いと感じています。
もし共感いただける場合には、ぜひすべての情報を鵜呑みにしないようにしてはいかがでしょうか。

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