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VOY第20話「繁殖期エロジウム」

ブリッジのスクリーン一面に映る、宇宙を漂いながらうごめく白い生物のような物体。科学士官出身のジェインウェイ艦長が解析中のモニタを見ながら言う。「べん毛で動くのね」っていうプロローグ。

…これってまるきり精〇じゃないか!

始まりが一番大事。視聴者をガッチリ掴む為に冒頭に衝撃的なシーンや奇想天外な始まりにする事がテレビドラマの宿命なので、これでいいんですけど…これでいいんですけど…なんか子供と一緒に観れないなぁ…

…と最初に思ったんですが、その後の展開はマトモでした。

今回は「子供を持つかどうか」というのがテーマでした。

まず最初、ワイルドマン少尉が初登場しました。もっと後のシーズンに登場するナオミ・ワイルドマンのお母さんですね。こんな顔だったか。すっかり忘れてた。夫がDS9に勤務しているというのが究極の織姫と彦星ですね。

もともとヴォイジャーは3週間の任務だったのが、謎の力によって地球まで75年かかる宇宙の果てに飛ばされてしまいました。なので無事帰還する為には2世代3世代に渡って艦を引き継いでいく必要があり、クルーの間で子供を作る作らない問題が発生します。

メインストーリーはオカンパ人のケスが冒頭の生物の影響で一生に一度の妊娠適齢期に入ってしまい、ニーリクスは50時間以内に自分が父親になるかならないかの決断を迫られます。悩むニーリクスはトゥボックに相談しますが、その回答。

「父親になるという事は無限の報酬を手に入れるようなものでもある」

「私の思考の大半は子供たちが占めている。片時も忘れる事はない」

バルカン人は表向き感情を出しません。しかし感情がないのではなくて胸の内には地球人と同じように熱い思いを秘めているのです。そんな彼が心の中を垣間見せてくれたこの回答は貴重でした。

僕には中2の娘と小6の息子がいるんですが、このトゥボックの台詞を聞いて子供達との思い出とか過去のちょっとしたエピソードなんかが頭をよぎりました。確かにあれらは僕にとって永遠の宝物だ。


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