星野谷 月光
個人企画「アジアの魔都・夏」の参加作品です。
毒親から逃亡して都会に逃げる方法をまとめます。
3000字くらいの短編集です。 魔法や妖怪、異種族が突如復活した現代世界。 アジアでバックパッカーをする退魔師のろくでもない冒険活劇
白饅頭さんが上の記事で 「配られたカードで勝負しろというのを恵まれたカードの人から言われるのは我慢ならない」 という最近よくある話に対して 「配られたカードに差があるのは確かに事実だけど、それで勝負をしないままだと、行動しないままだと最終的には無です」 「厳しさを皆が嫌がってこういった甘やかすような言説はうんざり」 「行動して勝負しよう、そうすることで現状は変えられる(それがポジティブっていうことだ)」的な事を言ってたんですが… 「拗ねるな、失ったもの、持っていないもの
「男尊女卑を選択した九州は実際に男女共にそのシステムによって抑圧をうけているが、しかしそれは人間の本能に合致したシステムであるので、結局の所はその方が幸福になれるだろう」 ……という趣旨の話だ。 否定はしない。単に事実だ。 男尊女卑は女には権利の制限を、男には強くなれという抑圧を与える。 誰にとっても自由のない、全員に苦痛を与える最悪のシステムだ。 しかし、人間の本能はもっともっと最悪で悪辣で悪意に満ちているものだった。 女に金を稼いでもいい、という自由を与えれば男
公園ではガキ共はゴブリンのように騒ぎ回りいたずらし、ボールで窓を割って、名物偏屈ジジイに「うるさいぞクソガキ!」と雷とゲンコツを落とされ、「クソジジイが出たぞー!」と騒ぎながら逃げる。 夕暮れのカフェでは「彼は優しいけど退屈な人なの」などと女がしなをつくり、浮気をして夜の6畳半アパートで男にビンタされてその夜は仲直りセックスで激しく燃え上がり、間男は馬鹿らしいとそのへんで酒を飲む。 「古き良き昭和」ではない。「人間に許された限界の民度」である。 このくらいしょっち
「……確かに何かがいる。人に『かくあらねばならない』と思い込ませている 何者かが。それは人々の間に入り込み、いつのまにか世界を軋ませている」 「……人間の生涯に、何らかの価値が あるとするならば、それはその何者かと戦うところにしかない。自分の代わりにものごとを考えてくれる イマジネーターと対決するVSイマジネーター ――それこそが人々がまず最初に立たねばならない位置だろう」 「ブギーポップは笑わない VSイマジネーター 240Pより」 フェミニズムとアンチフェミニズム、表
私は、世代交代というものは自分の代の負債を残さず次の代に社会を渡してゆき、よりよい社会を作っていくことだと思っていた。 これはかなり苦しい考えで、好景気の頃は可能だが、今のようになると怒りしかわかない話である。 だから……私は悟った。 何も今の世代で全てを解決する必要はないのだと。 社会の問題というやつは一朝一夕には解決しない。 急いでやろうとすれば必ず失敗する。 だからゆっくり慎重に検討していかねばならない。 もちろん、前の代からの負債、自分たちが作って
この記事は 「世の中の複雑さとそれがもたらす社会問題の解決の遅さに耐えかねて、人は陰謀論とかフェミニズムみたいなシンプルな世界観に陥ってしまう」 という話なんですが、臨済宗のお坊さんの話 「人生は重荷を背負って遠き道いくがごとし」 という動画をたまたま見てああ、今の己と社会に必要なのはこの言葉だなあ、と思ったのでこのミームを「つなぐ」役割をしたいと思います。 こちらの臨済宗の偉いお坊さんの話は 「どでかい籠を担いで農家から東京まで行商人に行くおばあさんたちがコ
美しさとは兵器 私は女性や白人といった「見た目が美しい者はその権力性に一定の枷がはめられるべきだ」と思っている。そうは言っても納得はできないだろう。だから順番を追って説明する。 まず「美しさは兵器」である。 見た目が美しいというのは、あなたが自覚できるよりずっと判断を狂わせる。 美女やイケメンが真剣な顔をして言えばどんなムチャクチャでも通ってしまう。 「傾国の美女」や「ただしイケメンに限る」というアレだ。 これはシンプルな事実でしかない。 たとえばウクライナ。彼らの窮状
この記事のコメント欄で私はこのような感想をつけました。 私: なるほどコレはとても深い洞察ですね… でも「個人的実践」を越えた時点で戦争なんですよねえ… 「個人的実践」でいいじゃないすか。「間違った存在」「劣った存在」でいいじゃないですか…「ただしさ」への欲が誰も彼も強すぎる…! そんなに嫌ですかね、「一段劣った私」、「わきまえる立場の私」。 以前おっしゃっていった「悪の自覚がある人ほどわきまえている」と同じやつですねこれ…「無謬の善人である私」を保つために他人を攻撃するア
「アジアの魔都・夏」コンクール皆様ご参加ありがとうございました。 結果発表です。 優勝3000円 ベンジャミン四畳半様 ここは粥と龍の街 佳作1000円 銀星石様 香港人妖共和国
アジアの魔都:夏コンクールこれにて締め切りです。 賞および賞品は1週間位内にかならずやります。 すいません、現在多忙にて…かならずやります。
皆様。書を愛する皆様。 旅行記を書いてはいただけませんか? いいえ、パスポートも実際に行った経験も不要です。 そうです。皆様がいつのものように書の世界に行くように…… 手荷物の要らない、脳髄の旅行。 どこへ行きましょうか?いつものファンタジー? それもよろしいですが、今宵は少し違う趣向で行きましょう。 そうーアジアの魔都などいかがでしょうか? 今回、私が提案させていただきたいのは…… 「アジアの魔都」をテーマにした掌編。 大いなる旅路のほんの、ワンシー
地球から一〇光年先、コロニー「独立九龍」に降り立つと、醤と香菜の香りがした。 「あー、これが中原の香りアルネー!なつかシよ」 頭に角を生やした黒髪にチャイナドレスの少女が笑う。 「ジャパンコロニーでは醤油の香りがするしのう。料理の匂いってバカにならんのじゃあ……」 それに答えるのは狐耳に巫女服のステレオタイプな狐娘だ。 その後ろに陰のように付き従うのは、金属の肌がむき出しのアンドロイド。ただしどういうわけかアロハシャツを着ている。 「イェア、お話中、失礼しま
ブルーシートで作られた掘っ立て小屋の通り。 バラックの家々、錆び、汚泥。 空は煤煙で曇り、水は全てドブ。 ここは日本のスモーキーマウンテン、ドブヶ丘。 東京から全ての汚濁が流れ込む、捨てられたものたちの街。 イチノセは東京からやってきた流れ者だ。 彼は舗装されていない通りを歩きながらつらつらと自分の人生を思い出す。 「人生、人生か……」 父親はクソみたいな黒魔術師。 母親はイチノセが六つの時に親父に喰われた。 生け贄だそうである。 修行と称して虐待めいたものを受けたこと
いくつか取り急ぎ補足する点があります。 誤算5:マンガ喫茶よりもユースホステル! マンガ喫茶は値段が一定でドリンクもあり、金庫ありで安全でお得ですが、かなり寝にくいです……当たり前といえばそうなんですが、それならユースホステルの格安宿を取った方が値段的にも3000円くらいでお得です。 要はゆっくり寝れるドミトリー(相部屋)かめっちゃマットが硬い個室マンガ喫茶か、という選択になります。 誤算6:警備員は逃亡には合わない 警備員は実は現金輸送を受ける可能性もある観点から身元保
マサダはその夜、珠海からマカオまで歩いて出国していた。 理由は二つ。 ひとつ、中国ではネット規制で一部のサイトが使えないからだ。 もうひとつ。 クソ安い珠海の相部屋(ドミトリー)で隣に寝てる奴が最悪だった。 イビキで発狂電波を奏でる邪神系種族で、隙あらば奉仕種族を連れ込むクソ野郎だ。 こりゃたまらんと、個室部屋が安いマカオまで出国。 マサダは今まさに自由を満喫していた。 「かあーっ!スーパーボック飲みながら食うポークチョップバーガーはたまんねえな!」 高い宿代と引き替えに
なんとか住み込みの警備員の職を手に入れられました。 いろいろと誤算があったので、ここに教訓や、後に続く人のために書き記しておきます。 誤算1:東京の宿代って高い! まず宿代は変動します。客が多い日には高くなるようです。 ブッキングドットコムのような予約サイトで一番安いカプセルホテルやユースホステルを借りてもいいですが、やはり2500~5000はします。 荷物を抱えて移動もなかなか大変ですし、ここはコスパ的にはネカフェの24時間パックがいいでしょう。ネカフェは価格が変動しませ