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スペイン日記-ジーンとくる日々

外出禁止令が出て2日目。

スペイン人はもうギリギリの線。今日は特に雨と曇りで、時々しか青空も見えなかったから、グレーの天気になれていないアンダルシアの人たちは夕方窓を開けて手拍子し始めた。一人が二人。三人四人、とどんどん増えていって、道を通っていく人もタクシーの運ちゃんも全員でほんの数分盛り上がって笑った。

普段泣き声だけで見たこともない隣のビルの赤ちゃんはもお母さんに抱っこされて手を叩いてケラケラ笑ってた。

こういった些細なことでジーンとくる。

そして私の日本行きのフライトは2回もキャンセルになり、その度になかなかかからないJALの電話に待って、待って、有料なのに30分待った結果。いつも神的対応の交換手さんが出てくれて、不安な状況を訴えると、親身になってより可能性の高い飛行機チケットを探してくれる。決まらない時は次の日に電話をかけてくてくれて、最後の担当の方はイギリスから電話くれたトロムソンさん、掛け直してくれた国番号が+44だったから多分ご結婚なさってイギリスに住んでいらっしゃるのだろうが、ハートからのプロの対応だった。(さすがJAL! でも、回線をもっと増やしておいてくれるともっといいけど。)「あなたのような方が対応してくださって、よかったです。難しい時期にありがとうございます。本当に心から感謝します。」と最後は伝えて電話を切った。

本当に困った人を思いやってくれる温かさにジーン。

隣のスペイン人もホテルや当日券しな買うことができない電車や、バスやら調べてくれて、なんかサポートされてる。彼の場合、本当1日でも私にセビリアに居てほしいと思うけどでも、私が行きたいということを尊重して助けてくれて、こういう緊迫感ある張り詰めた数日を過ごしながら、今まで当たり前すぎて見えなかった愛がぬくっと芽を吹き出したような日々。本当にこの人と一緒でよかったと思える。今日は食事の時に(I'll miss U)と言ったら、初めは(エっ?)て聞き返されたから3回も言わなきゃいけなかったところがお笑いなんだけど、(Ohhhh. me too) とすごく嬉しそうに言ってた。外国人だからこういう言葉に出す愛の表現が好きなんだよね。(私はあんまり気にしないんだけどね。)そんな日々だから、このまま日本に行かなくてもいいんじゃないか?とも思ったりするけど・・・。

小さなことにハートが震えジーンとくる毎日。

日本でのワークに参加してくださる方も今年は人数少ないにも関わらず、優しいメッセージをよこしてくれて、「待ってます。」と言ってくれる。

ジーン。

世間は緊迫感でピシって音がするくらい、セビリアの陽気な人たちはいきなり禅的になってしまってる。でも、それは何に対するものなんだろう?

恐れと混乱の真っ只中にいる私たち。

もし日本に行って帰ってこれなかったらどうしよか?という不安もよぎる。でもその無意識な恐怖に惑わされてはいけない。

こうやって集団無意識が私たちを取り巻く中。朝早くには目が覚めて瞑想しようとクンダリーニ瞑想の音楽をかけようとしたら、間違ってダイナミック瞑想をポチってしまったから、そのまま流れてやってみたら、さすが!ダイナミック瞑想!こんな時こそ瞑想して自分と繋がらないといけない。

本当に貴重な体験をしている今。

できればこの期間を隣のスペイン人と過ごしたいとも思う。でも、迷いながら、これを書きながら、今日は本当に行くことを決めた感じがする。

into the LIGHT... Kamala


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