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スペイン日記ーお天気雨の降る日

三月も終わる。

1/30日、2ヶ月前の今日はスペインで感染者が初めてみつかった日。

今日現在でスペインのコロナ感染者数: 94,417人、亡くなった方:8,269人、完治された方:19,259人、陽性患者さん:66,889 人。ってことは結構治ってる人がいる。スペインはお医者さん無料(プライベートは月額で払うんだけどね。)、ここの人たちはすぐに医者に行く。だから感染者数だけで物を見るのはタブーだ。


今日は、本当ならとっくに普通に生活できてたと思ってた日だけど、それはあくまでも夢だということが外出禁止令が始まって1週間も経たないうちにわかった。

隣のスペイン人と犬のリサスとの2人と1匹の生活だからあんまり愚痴も言わずに、元気そうなふりをしているけど、実はもう海に行きたくてウズウズしている。


昨日は私の所属するNPO法人フラワーピープルのオンラインミーティングだった。歌って踊るミーティングは笑いがいっぱいで、楽しかった。久しぶりにうるうるっとハートからの涙も出た。ここでの内側に向かうしかない生活が小さなことでハートを震えさせる。歌うこと、踊ることをもっと楽しまないといけないなー。と今日は久しぶりにYouTubeで音楽聴きながらこれを書いてる。

音楽が響く。 歌って素晴らしい。

毎晩20:00スペインで、ドイツで、フランスなどで、感染して苦しんでいる人たちのために、医療の最先端で働いている人たちのために、エールを贈る拍手や歌が聞こえる。

私の仲良しのスペイン人の友人はフランスの国境近くにあるスイスの大きな病院で看護婦として働いている。彼女の同僚2人がコロナの陽性反応が出たと少し前に言っていた。もうギリギリだーと疲れ果てていた。私は彼女が無事なことを毎日祈るだけだ。

フランスの最前線で働く医者は「申し訳ないが、今は音楽など必要ない。今、必要なのは人工呼吸器と予算なのだ」 と言っていたということを読んだ時に、確かにと頷いた私がいた。

それくらい切羽詰った空気が街中に漂っている。

きっと毎晩の拍手や歌のエールは本当は自分たちに贈っているのだろう。

頑張ろう!って自分たちに言い聞かせているのだろう。

EUにいる私たちは自分で自分を励ましながら、日々の小さな良いことを見つけながら過ごしている。

これ以上被害が大きくならないように最大の努力をしているのだ。

だから・・・。

STAY @ HOME!

狭い、人口密度の高い日本でこれが起こらないように、今が肝心!


今日はお天気雨が降ったり止んだりする日。だから私の気分もお天気のようにひとりでに変わり、笑ったり泣いだりだ。

多分こんな体験は一生に一度きりだろうと思いたい。

I stay at home... Kamala




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