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3代目社長

今日は製品のことではなく、ちょっと昔の振り返りです

現在スターエムの社長は5代目
私が入社した時、当時専務だったのが3代目の社長です
私は3代目の社長との時間が一番長くなります
従業員に無理なこともたくさんおっしゃる社長でした
でも、みんななんだかんだ言いながらも応えていたように思います
社内にはあまりいらっしゃらなくて、よく色んなところへ出かけられていました
活動範囲は日本だけでなく海外にも
出かけるというよりは、飛び回っているという言葉の方がぴったりとくるかもしれません
そんな社長、当時にしては新しいことも積極的に取り入れられていたなと思います
アンテナショップやホームページの開設、ネット販売、実演車の導入、スターエム情報の発行などお客様との交流が持てるような仕組みを比較的早い段階ではじめていたように思います(現在では行っていないこともあります)
もしかすると逆に早すぎたぐらいかもしれません
三木金物というブランドの立ち上げもその頃だったように思います

今ある竹用ドリルも3代目の社長の時に出来た製品です
あんなドリル作って、こんなドリル作ってと色んなドリルの試作をよく工場に依頼されていました
社長が工場に入ってくると、「わっ、また何か頼まれるぞ」と思っていた人も多かったと思います(笑)
工場側としては通常の業務があるわけで、そこに社長からの難しい案件が入ってくると大変だったと思います
「あれどうなった?もう出来た?」と工場に来ては聞かれるので対応する側も必死です
でも、そういう中で技術は磨かれていく
限られた時間の中で、あぁでもない、こうでもないという試行錯誤を経て新しい製品は生まれてくるのだと思います
昔は、良い意味でごそごそ動ける職人さんも多かったように思います

入社3年目から比較的近くで仕事をさせていただきました
まさか今、自分がこの仕事をするなんて入社当時は夢にも思っていませんでした
あの社長に出会っていなければ、今の自分はなかったのかもしれません
こんなにもパソコンに触ることになるとは思ってもみませんでした
普通ではできない経験もさせていただきました(笑)
 ・モロコとドジョウ
 ・噴水
 ・立ったまま仕事
 ・ご飯食べさせてもらえなかった子事件
 ・梅蘭焼きそば

木工ドリル愛、スターエム愛が強い社長だったなと今なら思えます
100周年を迎えた今、3代目社長がいたらどんなことをしているだろう
ふとそんなことを思った週末の夜