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「仕事」ってなんだろう。

「仕事って何をされているんですか?」

よく聞かれる質問です。古民家シェアハウス「星空の家」の管理人、「星空の小さな図書館」の館長、星空スペースの運営など、様々なことをしていると、「仕事、たくさんしていて大変ですね」とも言われます。

シェアハウスの運営できっと余裕があるんだろう、とか、旦那さんが稼いでいるんだろうとか、はたまた、ネットビジネスでがっぽり儲けてるんだろう、とか。いやいやいや…、そんなことはありません。

正直なところ、ずっと必死。毎日必死。

地方に移住したからといって、余裕で日々が暮らせるかというと、実はそうでもないんですよ。移住は夢物語じゃないのです。毎日続く日常。だからこそ、日々のことはちゃんと考えていかないと、結局理想と違ったなんて、離れていく人もいるのです。

だからこそ、私は「仕事」のことはしっかりと考えた方がいいと思っています。

でも、みなさんにとって、仕事って何でしょう。

安定した給与をもらう代わりにするもの?

お金を稼ぐためのもの?

生活のためのもの?

会社に勤めていた頃は、収入を得るため、稼ぐことが「仕事」と思ってました。自立して一人で生計を立てたかったから。そのために仕事はしなければならなかった。

でも、移住してから、自分でも驚いたのだけど、いろんな「仕事」があることに気が付きました。

例えば、移住当時は、知り合いがほとんどいなくて、まずは信頼関係を築きたいと、ボランティアで働いたこともたくさんありました。この場合の仕事の対価は、お金ではなくて「人との出会い」だったり「信頼関係」。

いつもお世話になっている農家の方が人手が足りないと困っていたら、お手伝いにいったこともありました。この時の対価は農作物でしたが、これも私の中では仕事。

週末だけ人手が足りないからお店を手伝ってほしいと言われて、お手伝いにいったこともありました。この時は「時給」でお仕事をしたけれど、「どうして、このお店には、遠方からわざわざお客さまがやってくるのか」という理由が見えて、頂いたお金以上に学びが多くあったっけ。

仕事というと、どんな会社で、どんな業界で、そんな職種かと考えがちだけど、それだけじゃなかったんですね。

直接、稼ぎにつながらない仕事だっていっぱいある。お金のためだけではない仕事も当然ある。

年を重ねて世の中のことが少し見え、いろんな「仕事」があると知り、なんだ、もっと「働く」って自由でいいんだ、なんて今は思うようになりました。

自分らしい日々の暮らしができるような、自分らしい仕事ができるといいですよね。

いすみ市には、そんないろんな働き方をしている人がたくさんいて、ローカルな起業を応援してくれる人もたくさんいる。

先日は星空スペースで、そんなローカル起業家が集まり情報交換。

来週末には、ローカル起業フォーラムもあるので、どんな感じの人がいるんだろう、とか、自分ももっと自由に働いてみたいとか、知りたい人にはお勧めですよ。

「いすみローカル起業フォーラム」

それにしても、本当に「この人、いったい、何で食べていっているんだろう。」と思う人が私のまわりにはいっぱいいる。

でも、そういう人ほど、表には出さないだけで、ちゃんと考えて日々やりくりされている。理想ばっかりじゃなくて、地に足つけて現実を見ている。

自分のこと、地域のこと、世の中のこと。

ひとりひとりがちゃんと考えていったら、世の中はもっとよくなるんじゃないかな。




最後までお読みいただき、ありがとうございます。 シェアハウス、図書館、カフェ&シェアオフィス。まだまだ地域の資源を活かして、新しいコト、生みだします!遠くからでも応援してもらえるとうれしいです。