岡真理 (著)
出版社 大和書房
発売日 2023/12/22
単行本 166ページ
目次
内容紹介
レビュー
これまで数えきれないほどの戦争犯罪、国際法違反、安保理決議違反を続けてきたイスラエルが、アメリカと共に、ジェノサイドを続けている。
そして両国家のそのような犯罪行為を、その他の国々は観て見ぬふりし、場合によってはイスラエルの行為を正当化することにより支援している。要するに、共犯者なのである。
※ちなみにイスラエルにしこたま武器を提供し続けてきたアメリカは現在、民主党が選挙で勝ちたいがための薄汚いイメージ戦略の一環として「停戦交渉の仲介役」をワザとらしく演じており正直、見ていて吐き気がする。しかも絶対にパレスチナの人々が受け入れることの出来ない条件を提示し、あたかも「アメリカは和平交渉をまとめようと頑張りましたけれどもパレスチナ側が条件を拒否しました」的な雰囲気を作り出そうとしているといういやらしさ……
BBCの報道によると、2017年、ハマスの前政治局長ハーリド・メシャアルは「ハマースの戦いはユダヤ人ではなく、"(パレスチナを)占領したシオニスト侵略者"との闘い」と述べたことを報じており、2021年にはハマースは記者会見にて「ヨルダン川からの撤退」「西岸入植地の解体」「東エルサレムからの撤退」「ガザ地区の封鎖の解放」を条件に停戦に応じ、平穏を実現できると発表。国際社会に対し占領国イスラエルに国際法を尊重するよう働きかけることを求めました。しかし国際社会もイスラエルも、当然のようにこの申し出を無視しています。
この約75年の間にパレスチナの経験した歴史をきちんと知れば、ハマースは国際法を前提として、イスラエルに対し、真っ当な要求しかしていないということがわかるはずです。
ここで「あれ?ちゃんとした解決策あるんじゃない?」と思った方は、大正解です。ちゃんとした解決策はあるんです。
にもかかわらず、
さらには
といった状況を、招き続けています。
※私は昨年から、ボカシや修正無しの、パレスチナの子ども達の遺体を、出来る限り(動画を通して)目にするようにしておりますけれども、その遺体の状態は本当に惨いです……
ただし、普通の人がそうした映像を見てしまうと心的外傷後ストレス障害(しんてきがいしょうごストレスしょうがい、英語:Post-Traumatic Stress Disorder、PTSD)を患ってしまう危険性があるため、絶対に観ないほうがよいと思います。
また、2006~2023/10/7の前までの17年間の間に、パレスチナ人がイスラエルで殺害したイスラエル人は93人と激減したにも関わらず、イスラエル軍によって殺害されたパレスチナ人は6542人と約70倍にものぼるそうです。
どちらが「過激派テロ組織」なのかは、一目瞭然ですよね?
にも拘わらずイスラエルやアメリカ(植民地「日本」含む)、その他ヨーロッパ諸国は、パレスチナのハマースがテロ組織であるかのように報道します。その辺の「無差別大量殺害を実行する頭のおかしい奴らがその鬼畜行為を正当化する際の思考回路がどのような論理で成り立っているのか」を知りたい場合は、こちら ⇩ の書籍をどうぞ。実に明快な解析が成されている名著です。
あと本書に関しては、著者 岡 真理の有用な動画が数多く存在するため、以下に、その中から個人的におすすめのものを記載し、レビューを終えます。
是非お時間を見つけて、一部でもお聴きいただけましたらと思います。
『ガザとは何か』著者 岡真理×哲学者 永井玲衣 対談】 ガザ地区で続く虐殺と「中立という不正義」
①「緊急学習会 ガザとはなにか」―登壇 岡真理 早稲田大学文学学術院教授
②「緊急学習会 ガザとはなにか」―登壇 岡真理 早稲田大学文学学術院教授
③「緊急学習会 ガザとはなにか」―登壇 岡真理 早稲田大学文学学術院教授
④「緊急学習会 ガザとはなにか」―登壇 岡真理 早稲田大学文学学術院教授
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