浪確後あんごう日誌

物語の世界というものは素晴らしい。リアルがどれだけ不満にまみれていてもそこには常に無限の可能性と無限の希望が広がっている。どうしようもなく苦しい時でも物語に触れることでワクワクが一時的に苦しみを忘れさせてくれる。つまり現実逃避できるということだ、ありていに言うと。
誰かの引いたレールに乗り続けることも現実逃避と言えるかもしれない。そこには無限などないが、未来のことに意識を割く必要がないのでその分無限に広がる空想の世界に浸ることができる。現実を直視していないという意味ではどちらも等しい。既に脱線し、薄暗い現実に落っこちてしまった自分には無理な話であるが、できるものならいつまでも現実逃避を続けていたいものだ。

こんにちは、鴉語です。あがたって読みます。
純浪が確定して3日、駿台への入学日が刻一刻と近づいている中でふと開いたSNSで履修登録に関する話題を目にしてしまい、心が締め付けられました。浪人界隈風に言うと鬱になったってやつですね。
ひと月前、京都大学の入試終了と同時に購入した暗号学園のいろはを昨日今日でようやく読みました。面白すぎる。信じられない量の知識とそれらの鮮やかな活かし方。さらに週間連載とは思えないハイクオリティな暗号の数々。とにかく優秀な奴らが頭脳戦してる作品が大好きな古来からの西尾維新ファンとしてはまらないわけがありませんでした。東洲斎さんのケツの穴にキスしたい。
個人的には絣縁沙ちゃんと匿名希望ちゃんに惹かれました。匿名希望ってもしかして本名?
閑話休題、中高六年間を思い返してみると学内上位に君臨する、勉強、スポーツ、人望、人間性、顔面などあらゆる面において僕の上位互換であり、劣等感を感じずにはいられなかった神々と僕の最大の差は恐らく圧倒的な経験量にあったように思われます。僕がスマブラ界隈という狭い世界で何一つ結果を出せないまま鬱屈とした日々を過ごしている間、彼らは様々な分野で結果を出しながらも新しい分野に手を出し続けていました。
せっかく得られた浪人という前半戦アディショナルタイム、僕は彼らとの差を縮めるためにまずは読書を楽しみつくすことから始めてみようと思います。小学生の頃までは毎日のように家や図書館にこもって読書に耽っていた僕ですが、中学に入学して以降は月に一冊、あるいはそれ以下の読書量となっていました。きっとそれが彼らとの差を生んだ要因の一つだと思うので、これからは読書量を増やしていきます。まあ読書の楽しさを再発見し、そこにそれらしい理由を付けたいだけの話かもしれませんが。
こんな軸もブレブレの僕、現役時は総合人間学部、浪人時には東京大学を目指そうとしていることから詳しい方は察してくれているかもしれませんが、僕は正直いまだかつて人生においてやりたいことというものを見つけられていません。いや、というよりそれを見つけることを人生の目標としているというべきですね。昔見たある動画の中で、ある小説に出会った登場人物が己の生き方、あるいは死に方を見出すという話がありました。僕はそれを見た時に一目ぼれと言われるようなその出会いに強い憧れを抱き、その思いを負い続けて今に至ります。スマブラに打ち込み大会で活躍することが、京大に合格しモラトリアムを謳歌することが、あるいはこの思いに恋焦がれ続けることが死に場所を見つけることにつながると信じて進み続けてきましたが、いまだ発見に至ってはいません。そもそも物事を始める際に立てた目標を達成できたことがほとんどないので論外という話かもしれませんが、このブログが死に場所を魅せてくれることを勝手に祈りながら今日も壊れかけのPCを叩き続けています。
深夜テンションとは恐ろしいものです。このような目的地も意義も脈絡も恥ずかし気もない駄文をだらだらと書き連ねてしまいます。そろそろ文章上で致命的な失敗をしてしまいそうなほど脳がキマってきているような気がするのでここらで幕引きとさせていただきます。おやすみなさい。


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