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インドと日本のワークカルチャーのぶつかり合い
住んでる地域が違うだけで、同じ人間こんなにも性格が違うのかと日々驚きがある。
アメリカにいた時は、日本人とアメリカ人は正反対な性格だなと感じていたけれど、インドにいると、日本人は割と欧米寄りの思考なのだと思い知らされる。
インドはどの国の対極にも位置しない、ぶっ飛んだところにいる感じ笑
インドの日系企業で仕事を初めて2ヶ月が経つ。まだまだインド文化を知り始めたばかりで、インド人はみな〇〇だ!とは断定できないが、こんな人が周りにいて、インド人ってもしかしたらこんな性格なのかと気づいたことをシェアしたい。
出来ないことを出来ると言う
これはインド人なりの思いやりの嘘らしい。出来ないと言われれば早々に諦めて、次のアクションが起こせるのだが、そんな嘘を平気でつかれることに慣れていないと、期待をして待った上で結局出来ないと分かるので、疲れてしまう。
分からないことを分かると言う
最初自分の言語の問題で理解できていないと思っていたのだが、どうやら分からないからでたらめを言う人もいて、言ってることの意味が分からない時がある。
また仕事に関するほとんどのことがドキュメント化がされていないので、新しく組織を理解する上で色んな人に質問していると、それぞれが、それぞれの答えを返してくれるので、何が正しいのかが分からない、また分かるまでにやたらと時間がかかる。
期限や時間を守らない
時間を守らないことは別に驚かないが、上に書いたように、出来ないことにもしっかり期限をつけるのが厄介だ。インドで本当によく聞く単語が「トゥーミニッツ」や「ファイブミニッツ」。今までの傾向からインド人のトゥーミニッツは、10分から20分、ファイブミニッツはおよそ30分から1時間と予想するのが良い。
本当に時間内に仕上げてくれる優秀な人ももちろんいるが、かなりレアだ。
時間感覚に関することで首を縦に振りまくりたくなる記事があった。
逆算の発想が苦手
これは先輩に聞いた話だが、インド人コワーカー達と新しいサービスの構想を練るときにタスクに落とし込むことがどうしてもできず、1対1で3時間ほどみっちり話し合い、やっと10個のタスクが出せたそう。
そんなことある!?とインド人と働く前だと信じられなかったと思うが、今はその話を聞いただけで、理想を語るインド人コワーカー、そのためには何が必要かを引き出そうとする先輩、噛み合わない会話、その光景がありありとイメージできてしまった笑
目の前のことをひとつひとつ積み重ねていくこと(足し算の発想)は得意のようですが、
ある目標や期日に向かって逆算してスケジュールを立てること(引き算の発想)は苦手なようです。
だから、待ち合わせの時間にも当たり前のように遅れてくる。
事前にあまり計画せず
ひとつひとつの作業を積み上げた結果、
いつの間にか納期に間に合わなくなっている。
逆算の発想が苦手というのは、今まで不思議に感じていた各所の辻褄が合い、かなり腑に落ちた。
メッセージに気づかないか、答えてくれない
インドの人はどんなに些細な用事でも電話を好むようだ。メールやメッセージで投げるタスクは頻繁にスルーされる。
そして、どんなにスルーされていても、実際に顔を合わせると一切の悪ぶれた素振りもなくHow are you?と笑顔で尋ねてくれる。メッセージが溜まりすぎて気づいていないのか、後で返そうと思い忘れているのか、返信する必要がないと思っているのかよく分からないが、メッセージだけでは弱いので、電話するか直接話すことが大事。
何だか文句ばかり言ってる奴みたいになってしまったが、彼らは頭は良いし、仕事もできるのだと思う。ただ、日本の仕事の進め方とは違うので、彼らのやり方にフレキシブルに合わせつつ、大切にしたい部分は日本流を貫いていきたい。(他の日系企業がどのようにインド人をマネジメントしているかはまた考察したい。。)
もちろん、インド人と一緒に働いていていいなと思うところもたくさんある。
優しい
今の会社のインド人コワーカーは本当に優しい。
1番ありがたいのは、拙い英語にしっかり耳を傾けてくれるところ。
英語で仕事をするのが初めて、自社の事業内容もろくに分かっていない中で、無茶苦茶な英語を話す自分にイヤな顔せず、熱心に聞いてくれるインド人には本当に助けられている。
あとは、忙しそうな時に声をかけても邪険に扱われない。ありがちな「みんな忙しそうで、些細なことを先輩に聞きづらい、、、」という雰囲気は感じない。
スーパーポジティブ
大丈夫ではなそうな案件も、インド人に自信満々に「何とかなるよ!」とか「俺に任せろ(キラッ)」と言われると、何だか大丈夫な気がしてくる笑
お客さん先に訪問する時も、できるできないに限らずとりあえず「任せてください!」と言う。そしてプレゼンテーション力もすごいので、謎の安心感がある。
みんな楽しそうに仕事をしている
日本の職場では同僚や上司、部下と大声で笑い合うことってあんまりない気がする。(休憩時間や勤務後の飲み会などを除き)
今の会社のオフィスは仕事中も笑い声が響くことがある、どこかしらで談笑していて、賑やかで、まるで大学のキャンパスのよう。上司と部下の距離が近く、楽しそうに仕事をするなあと感心する。インド人は家族を大切にするので、勤務後に飲みに行くという人が少なく、勤務時間内でコミュニケーションを取り切っているのだと思う。
誰にでも気軽に話しかけられる環境って仕事を円滑に進める上でかなり大事だなあと感じる。
他にもスピード感や臨機応変さなど人から聞くことはあるが、自らそれを経験することがあれば改めて追加したい。
ワークカルチャーの違いから思うように進まずストレスに感じることもある(そもそも日本の仕事の仕方もなかなかクセがあると思う)が、それでも明るくて楽しそうに職場に来るインド人と仕事をするのは楽しい。
欲望に素直で、全力で生きていて、底なしにポジティブで、ストレートなインド人が好きだ。約束を守れなくても、無邪気に話しかけてくるインド人はかわいいな、愛おしいなと感じてしまう。
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