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『君たちはどう生きるか』を日本神話視点で考察してみた

『君たちはどう生きるか』は日本神話のエッセンスをふんだんに取り込んだ映画

みなさんこんにちは😊
本日は、今更ながらジブリの長編映画『君たちはどう生きるか』の考察を行なっていきたいと思います。
初めてみた感想は、とにかく難しい!
そして日本神話のオマージュがたくさんだ!
きっと宮﨑駿監督は伝えたいことが溢れまくっているのだろうな。
しかしそれを全てわたしに受け取ることが出来るのだろうか?
たとえ出来ていなかったとしても、この内容はどこかにまとめておかなければならない!!
そんな謎の使命感のもと、この作品を見終わった後に溢れ出たインスピレーションを頼りに自分なりの考察をまとめてみました。

今回はメモ程度にしかまとめておらず、日本神話や古史古伝(古代史の主要な史料[日本の場合なら『古事記』や『日本書紀』など]とは著しく異なる内容歴史を伝える文献を一括して指す名称)に詳しい方でないと何のことやら全くわからん!という内容となっております。
さらに言えば、わたしはTOLAND VLOGさんという歴史考察系YouTuberの大ファンでして、彼らの動画を参考にさせていただいている点も多分にあり、この前提知識がないとますますわからないと思いますが、わたし自身の頭の整理のために書かせていただきました。
それでも興味のある優しい方は、是非最後まで読んでいただけますと幸いです。

登場人物についての考察

主要な登場人物は、日本神話の神様をモチーフとしていますが、シーンごとに役割が変わっていきます。
ですので少々ややこしいですが、このシーンではこの神様がモチーフになっているということもあわせてお伝えしていきます。

牧眞人

スサノオホオリ山幸彦・彦火火出見尊・浦島太郎)→神武天皇:彦火火出見)

ヒサコ(イザナミ)が病院の火事で亡くなったシーン〜眞人が新しい学校に馴染めず荒れて喧嘩した後に自分の頭を石で殴る〜青サギと木刀で戦うまでがスサノオ。
眞人はこの間、一貫して青サギにヒサコの無事を確認している。

木刀から弓矢に持ち替えたシーン〜ナツコの産屋を覗くまでがホオリ。
ここから眞人はナツコ(トヨタマヒメ)のことばかりを口にするようになる。
また、塔の中でヒミ(コノハナサクヤヒメ)と親子のようなやり取りをしている。

ナツコ(タマヨリヒメ)を「お母さん」と呼んだシーンからが神武天皇。

真人(まひと)は、天皇から氏族に対して授けられた姓(カバネ)の一つ。天武天皇13年(684年)に制定された八色の姓で最高位に位置づけられた。

ウィキペディア(Wikipedia)

真人賜姓は天武天皇が構想する皇親政治の一翼を担うものであった。対象となったのは、(不確かな伝承ではなく)確かな事実で過去の天皇の子孫であった氏族である。

ウィキペディア(Wikipedia)

ヒミ(ヒサコ)

イザナミ・コノハナサクヤヒメ

病院で炎に包まれて亡くなるシーンはイザナミ。

塔の中で、たとえ炎に包まれることになっても眞人(ホオリ)を産むと決意したシーンはコノハナサクヤヒメ。

ナツコ

トヨタマヒメ(乙姫)・タマヨリヒメ

塔の中に入ってから産屋で眞人(ホオリ)に「あんたなんて大嫌い」と叫ぶまでがトヨタマヒメ。

眞人(神武天皇)に「お母さん」と呼ばれてからがタマヨリヒメ。

大伯父

ワタツミ(豊玉彦)

ヒミ(コノハナサクヤヒメ)の伯父。

牧勝一

愛智神話の伝承者、牧勝昭さんの名前をもじったもの?

その他

  • 青サギ=ベンヌ(エジプト神話の太陽神。エジプト宗教はユダヤ教に多大な影響を与えている)・キリスト(同族(鳥)であるペリカンを裏切る→ユダヤ教を批判)・八咫烏(眞人(神武天皇)を導く)

  • ペリカン=全ての人間への愛によって十字架に身を捧げたキリストの象徴(ユダヤ教を元にしたキリスト教の象徴)

  • インコ=国家やナショナリズムの象徴

  • ワラワラ・「下の世界」の住人=日本古来の磐座信仰の人々

【参考】古事記における神々の系譜

神武天皇と比売多多良伊須気余理比売命までの系譜(『古事記』による)

シーンについての考察

  • 下の世界の墓=支石墓(ドルメン)

  • 大伯父が宇宙から飛来した石を塔で隠す=巨石(磐座)を神社で隠す

  • 下の世界をインコが支配している理由=磐座信仰が、鳥居(ユダヤ教の過越祭がルーツと言われている)を象徴とする神社を建てた古代ユダヤ人由来の渡来人による信仰に置き換えられているから(鳥居=鳥が居ると書くことから、塔の中の住人を青サギやインコにした?)

  • 眞人が大伯父の下の世界を引き継がなかった理由=大伯父が隠した磐座信仰を再び取り戻そうとしている

この映画が伝えたかったこと

  • 神社が建設されるようになってからの神道の時代(外来宗教[一神教]の影響を受けたピラミッド型の社会)から、元々日本にあった巨石などの自然を信仰していた古神道(日本において外来宗教の影響を受ける以前に存在していたとされる宗教)の時代(誰もが平等な世界)に戻すべき時代が来たことを伝えたかった?

  • 愛智神話の牧勝昭さんはアメノホアカリの子孫。『古事記』ではコノハナサクヤヒメの三男がホオリ(山幸彦)だが、『日本書紀』では三男はホアカリとなっている。ホオリ=ホアカリであることを意図的に隠している?(『日本書紀』はあえて『古事記』の内容の時代や登場人物を入れ替えて書かれている)ワタツミ(豊玉彦)〜山幸彦〜神武天皇までの系譜に宮﨑駿監督が伝えたい内容のヒントがある?

まとめ

さあ、いかがだったでしょうか?
全くわからなかった方もいたかもしれませんね、箇条書きばかりになってしまい、文章にまとめる力がなく大変申し訳ないです。
また、わたしが愛智神話について詳しく内容を知らず、宮﨑監督が伝えたいことを深く追求することができなかったため、いずれは牧さんに直接お話を聞きに行きたいなと思っています。
もしこれを読んでピンと来てくださった方がいましたら、わたしが考察した内容の他に、こんなのもあると思うけどどう?など、コメントに書いてくださるとうれしいです。
また、考察の各エピソードについて詳しく知りたいというご希望があれば、別途記事にしていけたらと思いますので、コメントでお伝えください!

右脳回帰を目指す占い師のnoteに、何故神話のことを書くんだと思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、磐座信仰の時代には、この世界がひとつになるためのヒントが隠されているとわたしは確信していますので、今後も神話や歴史についてのお話も書いていきたいと思います。


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