星への手紙~喪ひ~
連日の報道に参ってしまった。
詳細な報道は6年前を再体験するにはぴったりだった。
...6年前、私は近しい人を自死でやはり亡くしている。
大学時代、ウェルテル効果というものを調べた。
ゲーテの若きウェルテルの悩みを読んだ人々が
本の主人公と同じように次々同じように自殺を図った出来事がある。
いわゆる連鎖自殺を指す。
日本でもウェルテル効果が起きた事例はあり、
WHOの自殺報道ガイドラインがしかれ
連日の報道やネットニュースの下に心の電話等の記載があるのはこういったガイドラインだ。
巷は自殺にも犯人を探す。
そして私も6年前のあの日の犯人を、理由を探し続けている。
探さずには耐えられないからだ。
探さずには亡くなったその人を責めてしまうから。
亡くなった人を公に弔うことすら叶わず
消化もできない私はずるずると今に至り
ある1人の死を通して再び思い出している。
どうかどうか探さずに
空だけを見上げられるようになりますように。
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