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インフラエンジニアの上流工程その3

システムエンジニアをやっていくにあたって、下流工程よりも上流工程の方が給料が高いと言われています。

今回は上流工程の中の「基本設計」について紹介したいと思います。

これまでの記事は下記のマガジンを参照ください。

基本設計とは

基本設計とは要件を満たすためのシステム構成を設計するフェーズとなります。

プロジェクトの中でやってしまいがちなのが、せっかく要件定義をしたのに、要件定義を無視してシステム構成を検討してしまったりします。

これまでの経験からある程度システム構成が描けているとしても、要件定義を無視してしまうと顧客の要望が満たされないシステムになってしまいます。

原則として、ひとつひとつの要件に対してどのようなシステム構成にするかを検討していきます。

基本設計の範囲は幅広く、クラウドが主流になる前はデータセンターの選定から行うこともありました。

余談ですが、東日本大震災直後は停電時に電力供給がなされるのかといった項目も検討ポイントに入りました。

現在はクラウドが主流になってきているので、データセンターの選定を行うことは少なくなってきていると思いますが、代わりにセキュリティの要件が厳しくなってきていると感じます。

基本設計の具体例

前回の記事にてインフラエンジニアの要件定義としては以下のような項目を検討していくと紹介しました。

・可用性
・性能拡張性
・運用・保守性

例えば、可用性についての要件が「大規模災害時でもサービスを提供すること」だったりすると、東京のデータセンターにシステムを構築するだけでなく、大阪もしくは海外のデータセンターにもシステムを構築するような設計が必要になります。

このような複数データセンターを用いた基本設計も最近ではクラウドを利用することで実現しやすくなってきています。

クラウドがないころはデータセンターを新たに契約するところから始めないといけませんでした。

いまではWebブラウザからポチポチするだけで東京と大阪にシステムが構築できてしまいます。

最後に

いかがでしたでしょうか。

今回は基本設計について見てきました。

最近ではクラウドの利用が盛んになってきており、クラウドの知識がないと上流工程を進めていけなくなってきています。

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